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建通新聞社(静岡)
2015/07/27

【静岡】裾野市 美化センター施設更新基本構想を策定

 裾野市は、美化センター施設更新基本構想を公表した。1988年竣工の現施設は建設後27年が経過し老朽化に伴う更新が課題となっている。基本構想では、新施設の規模や処理方式、用地、事業手法など基本的な考え方を盛り込んだ。事業方式は、公設民営方式(DBO方式)を最有力とみられる。
 事業スケジュール案として、2015年度から候補地の選定に入り、18年度から施設整備基本計画策定や測量調査や地質調査に着手、20年度から事業者募集に入り21年度に事業者決定、20年度に造成設計や造成工に着手し22年度に本体や設備の設計や工事に着手、25年度の施設稼働を予定する。
 現施設の処理能力は1日当たり93d(46・5d/24時間×2炉)。規模は、管理棟が鉄筋コンクリート造平屋360平方b、工場棟が鉄筋コンクリート造平屋2518平方b。破砕能力は回転式が5時間15d、せん断式が5時間5d。
 清掃工場の耐用年数は25年程度とも言われており、これを過ぎると性能維持の費用の増加や保安用部品の入手が困難になるなどの問題が予想される。現施設は施設延命化工事などを経て24年度まで使用する方針だ。
 新施設の処理方式は、従来の焼却方式や焼却+メタンガス化方式、ガス化溶融方式を候補とする。処理能力は、焼却方式かガス化溶融方式を採用した場合は1日当たり56d、書客路2系列。焼却+メタンガス化方式の場合は、焼却が1日当たり49d、メタンガス化が25d。焼却炉は焼却・バイオガス化ともに1系列。
 建設用地の条件として、2車線以上で相互通行が可能な搬入路が確保できること、最終処分場に近いこと、用地収集運搬の観点から市街地に近いなど、その他各種条件の揃った用地が望ましいとした。
 事業方式について、公設公営方式(直営方式)、公設公営方式(運転委託)、長期包括委託方式、公設民営方式(DBO方式)、民設民営方式(PFI方式)を候補に挙げた。比較検討を行った結果、定量的評価においてDBO方式が経済的に最も優位であるとした。また、定性的評価においてもDBO方式が最も高評価を得た。
 建設用地については、現在の美化センター用地を使用するか新たな用地の取得が考えられる。現施設の用地を使用する場合は用地の拡張造成や搬入路の拡幅工事等が必要となり、余熱利用については、現施設の所在地は利便性の悪さなどから集客性は低いと考えている。一方、新たな用地を取得する場合には、候補地の選定や近隣住民の合意形成に時間がかかるなどの課題が発生する。
 基本構想策定は、八千代エンジニヤリング静岡事務所(静岡市葵区)が14年度に担当した。
 現施設の所在地は大畑215ノ2。

提供:建通新聞社
(2015/7/27)

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