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建通新聞社(中部)
2015/07/29

【愛知】県西三河農林水産 矢作古川の古川頭首工に2カ年で魚道を整備

 愛知県西三河農林水産事務所は、水環境整備事業で矢作古川の「古川頭首工」に、鮎が遡上(そじょう)するための魚道を新設する計画。工事は8〜9月ごろに総合評価方式の一般競争入札で発注し、2カ年をかけて整備する。完成は2016年の5月末を目指している。
 規模は、同頭首工の下流側に延長57b、幅1bで階段式の魚道をコンクリートの現場打ちで整備する。また、魚道の上はグレーチングでふたをする。工期は約9カ月。1933年の築造。所在地は西尾市鵜ケ池地内。
 設計は葵エンジニアリング(名古屋市中村区)が、9月末までの工期で担当している。
 同頭首工は、水産資源の保護、維持、漁業発展などを目的に52年に施行された水産資源保護法の施行前に築造されているため魚道がない。10年に名古屋で開かれた生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の後、生態系の保全が強く意識され、整備を決めた。

提供:建通新聞社" target="_blank">