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日刊建設タイムズ社
2015/07/30

【千葉】概算事業費は99・8億円/延べ約9370uで第2斎場/四市複合事務組合

四市複合事務組合(船橋市、習志野市、八千代市、鎌ケ谷市で構成)は、(仮称)第2斎場の建設場所が八千代市から習志野市へ変更になったのを受け、基本計画の内容を一部修正し、このほど公表した。それによると、施設規模は延べ約9370u、概算事業費は斎場建設費で93億6260万円、これにインフラ整備等その他の経費を加えた合計で99億7840万円を見込む。現在、本体工事に先立って火葬炉設備工事の事業者選定をプロポーザル方式で進めており、本年度と来年度で設計及び都市計画決定手続き等を進め、2017〜19年度で施設を建設。19年10月の供用開始を目指す。
  (仮称)第2斎場については、当初の建設予定地である八千代市桑橋で希少種が確認されたことから、組合では昨年8月に同予定地での建設中止を決定し、習志野市内の茜浜衛生処理場用地及び(仮称)茜浜一般廃棄物最終処分場用地の一部(茜浜3−38−5他、敷地面積約2万5000u)に変更した。
  これにより今回、基本計画について一部修正を加えたが、火葬炉数15基は基本的に変わりはない。ただし、周辺が工業地域の海辺の埋立地に場所が変わったことで、外観については周辺の企業関係者にも配慮したデザインを心がけるとしているほか、海辺を生かした配置計画とし、緑化重点地区にも位置づけられていることから、緑地の積極的な整備に配慮するとしている。
  施設配置は、火葬・待合部門を中心とした火葬棟、式場・管理部門を中心とした式場棟の2棟構成とする。敷地内には建物のほか緑地や駐車場が必要となり、建築面積も制約を受ける(約6100u)ため、火葬棟・式場棟とも2層構成(炉機械室上部は一部3階)で計画。また、沿岸部に位置することから塩害にも配慮して建物を配置する。
  施設の計画規模はRC一部S造3階建て、延べ9369・55u(1階4761・90u、2階4545・13u、3階62・52u)で、うち火葬棟は5976・35u(1階3020・94u、2階2955・41u、3階43・97u)、式場棟は3393・20u(1階1740・96u、2階1589・72u、3階18・55u)。
  また、部門別の面積は、火葬部門約3642u、待合部門約1887u、管理部門約365u、式場部門約1907u、共有部門約1569u。
  火葬棟については1階には火葬部門の主要な諸室を配置するとともに、2階には待合部門の諸室を配置。式場棟については中・小規模の式場を各2室、計4室を上限に計画し、各階に中・小規模の式場を1室ずつ配置するほか、管理部門に関する諸室は火葬部門と式場部門の間に配置する。
  概算事業費は合計99億7840万円を見込んでおり、内訳は斎場建設費93億6260万円(用地、外構、火葬炉設備を含む)、インフラ整備費1億2000万円(用地外のガス本管工事)、関連委託費3億1450万円(設計、工事監理、基本調査費)、備品費1億8130万円。ただし、建設場所の変更に伴う塩害対策や建設資材及び労務費等の物価上昇等により、変動することも考えられる。
  設計については現在、山下設計へ委託して進めており、来年度末までに完了させる。来年度はこのほか、既存施設(茜浜衛生処理場)の解体設計も行い、17年度の早い時期に解体工事を行ったうえで、17〜19年度で第2斎場を建設し、備品等の搬入を経て19年10月の供用開始を目指す。k_times_comをフォローしましょう
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