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北陸工業新聞社
2015/07/30

【新潟】防災立県、日本海国土軸形成へ/県が国土強靭化地域計画骨子

 新潟県庁内15の関係部局長で構成する、「新潟県国土強靭化地域計画策定特別チーム」(リーダー・坂井康一危機管理監)は29日までに、骨子(防災立県と日本海国土軸の強化を目指して)をまとめた。
 基本的な考えは、『新潟県「夢おこし」政策プラン』との調和、国土強靭化基本計画との調和、脆弱(ぜいじゃく)性評価を踏まえた施策の戦略的な推進の3つを掲げている。また、特に配慮する事項として、大規模災害時のリダンダンシー確保のための日本海国土軸の形成(日本海沿岸東北自動車道のミッシングリンク解消等による格子状骨格道路ネットワークの強化、フリーゲージトレイン等を活用した日本海縦貫高速鉄道体系の構築に向けた取組等)、防災立県のための強靭な県土整備と地域経済の基盤強化の推進(災害や雪に強い道路ネットワークの確保、河川・砂防・海岸保全等の防災・減災対策の推進、本社機能の誘致推進やメタンハイドレートの開発促進等)、施設機能を確実に発揮させ県民の安全・安心を確保するための老朽化対策等の推進などを盛り込んだ。
 強靭化に関する施策の主な具体例は次の通りとなっている。
▽総合的な防災・危機管理体制の構築
▽災害時の情報伝達に必要な情報インフラ整備
▽港湾空港等を活用した災害時の物流拠点の形成
▽安全・安心な社会基盤の整備
▽土砂災害等の発生防止に向けた県土の保全
▽災害時におけるエネルギーの安定供給の確保
▽地域経済の基盤強化
▽既存ストックの活用による渇水対策
▽度重なる災害からの復旧・復興の発信
 今後は計画素案を作成するとともに、関係機関への意見照会やパブリックコメント等を行い、県防災会議を経て、15年度内の計画決定を目指している。
 泉田裕彦知事は「県民の暮らしと命を守る防災・減災対策や、老朽化対策、本県の拠点性の向上等に資する基盤整備等のハード・ソフト両面の対策を着実に進める」と話している。
hokuriku