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大分建設新聞社
2015/07/31

【大分】226億事業着手へ、日田山国道路

 梅木次長は「日田山国道路は、国から事業化が認められ、27年度から国の補助事業で事業着手した。きょうは、事業計画の概要やこれからの事業の進め方を中心に説明する。事業開始の段階なので、当面は測量や調査・設計が中心になる。ついては、現場の立入りの了解をいただきたい。事業の説明会は節目ごとに開き、地域の皆様のご理解ご協力を得ながら、一日も早い全線供用を目指したい」とあいさつ。
 亀山正博同事務所建設課副主幹が事業概要、工事着手までのスケジュール、測量、調査業務に伴う現場立入りなどの説明をした。
 住民から「完成はいつごろか」「日田インターチェンジ(IC)との接続は、いつどこでするのか」「現道を広くしているのに、無駄な道路ではないか」などの質問、意見があった。
 同事務所は「完成は10年後を目指す。日田ICとの接続については、現時点では未定」「キヤノンマテリアル、サッポロビールなどの製品輸送、日田産木材などの重要港湾中津港への物流パイプの充実、観光交流促進、災害時の救援活動などの整備効果が見込める」などと答えた。
 今回の地元説明会は、14日の市ノ瀬町を手始めに沿線各地で開いており、最後の30日は、中津市山国町上志川であった。
 地域高規格道路の中津日田道路(総延長約50`)のうち、日田市三和から中津市山国町守実付近までの日田山国道路は、延長約8・5`、幅員12b(2車線)。ルートは概ね国道212号沿いで、冬季の凍結による交通事故防止のため、道路の最高標高地点を現道より約100b下げる。トンネルは6ヵ所(全延長の約60%)に設け、全体事業費は約226億円、27年度の事業費は約4000万円。

提供:大分建設新聞社