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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/08/04

【山梨】勝沼氏館を保存整備 甲州市が活用計画策定へ

 甲州市は7月31日、2015年度第1回の文化財審議会を開催した。風致維持向上計画を作成するほか、史跡勝沼氏館跡では保存活用計画を策定し、再整備を行っていく方針が示された。
 会では事業計画などが議題に挙がり、塩山下小田原上条の重要伝統的建造物群保存地区に関しては来年度に防災計画を立て、18年度からの事業着手が見込まれている。
 歴史的風致維持向上計画は16年12月に作成を完了させ、翌年1月に認定へ向けての申請を行うスケジュールとされている。
 同日の午後にも整備検討委員会が開かれた勝沼氏館跡については、保存活用計画策定とともに老朽化した施設の再整備を進めることが確認された。
 再整備のうち、内郭東門木橋(L8・05m×W2・4m)は今年度に架け替えを行う予定。基本的構造は当初の形状を踏襲するものの、安全面から手すりを設置するほか、雨水排水用に傾斜を設けるなどの点を考慮しての架け替えとなる。ほかの木橋や遺跡説明板などの再整備は、来年度以降の実施を見込んでいる。
 ざらに宮光園の現状と今後の課題として、地下にあるぶどう酒貯蔵庫などの未着手建造物は、第3期工事として歴史的風致維持向上計画に盛り込む考えだ。