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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/08/06

【山梨】林道治山に12億円余投入し管理道開設6路線 県峡東林務環境事務所

 県峡東林務環境事務所(関岡真所長)は、2015年度の主要事業をまとめた。林道と治山両事業でおよそ12億400万円の予算を確保し、林道開設や治山施設の整備を推進する。
 林道では、森林管理道開設および森林居住環境整備2事業を展開。それぞれ3億3700万円、1億6000万円の事業費を見込む。管理道開設では6路線において進ちょくを図り、塚本山線(L250m)は事業の完了を目指している。昨年度完成分の先線に取り組む大松沢線はL600mの事業量を予定している。
 森林居住環境整備は、塩平徳和線(西区間)での開設(L300m)が計画されている。
 一方の治山事業は、勝沼町深沢ほか8カ所を予定する復旧治山に4億5100万円の予算を充てるほか、予防治山には4200万円、水源地域緊急整備に1億7400万円、水土保全治山に4000万円の事業費を見込んでいる。
 予防治山および水土保全治山における実施は各々1カ所を想定しており、水源地域緊急整備は三富川浦ほか2カ所で治山施設の整備を実施する。
 同事務所の管轄となる峡東地域の森林面積は5万6665ha(国有林209ha、県有林2万6700ha、都有林5608ha、民有林2万4148ha)に及び、管内の約75%に相当。近年では、森林レクリエーションの場としての利用が高まっており、保健休養の場としての貢献度が大きいとされている。
 本年度の事業概要は次のとおり。
 《林道事業》
 【森林管理道開設事業】森林整備に直結する林内路網を形成することを目的とした、林道および林業専用道の開設
 ◆塚本山線=延長250mを開設する。下半期に発注。総延長は3400m、幅員は4m。01年から着工しており、本年度に完了の予定(計画期間)。
 ◆源次郎線=延長250mを開設する。下半期に発注。総延長は5700m、幅員は4m、01年から着工しており、17年度までに完了の予定(計画期間)。
 ◆砥山1号支線=延長500mを開設する。北工区は下半期に発注。総延長4070m、幅員は3・5m、12年から着工しており、17年度までに完了の予定(計画期間)。
 ◆日川1号支線=延長400mを開設する。下半期に発注。総延長は3000m、幅員は3・5m、13年から着工しており、17年度までに完了の予定(計画期間)。
 ◆嵯峨塩深沢1号支線=延長200mを開設する。総延長は3000m、幅員は3・5m、13年から着工しており、19年度までに完了の予定(計画期間)。
 ◆大松沢線=延長600mを開設する。総延長は3540m、幅員は4m。13年から着工しており、18年度までに完了の予定(計画期間)。
 【森林居住環境整備事業】森林整備の基盤となり、生活環境の改善にも資することを目的とした骨格的な林道開設
 ◆塩平徳和線(西区間)=延長300mを開設する。下半期に発注。総延長は1万4400m、幅員5m。1986年から着工し、西区間は17年度までに完了の予定(計画期間)。
 《治山事業》
 【復旧治山事業】
 ◆甲州市勝沼町深沢地内ほか8カ所=荒廃渓流を対象に復旧整備を行う。
 【予防治山事業】
 ◆笛吹市境川町大黒坂地内=荒廃の兆しのある山地の崩壊などを未然に防止するため、治山施設の整備を行う。
 【水源地域緊急整備事業】
 ◆山梨市三富川浦地内ほか2カ所=水源地域の荒廃を対象に、治山施設整備のほか森林整備を行う。
 【水土保全治山事業】
 ◆甲州市塩山上萩原地内=保全対象に重大な被害を与える恐れがあるため、集中的に治山施設の整備を行う。
【写真=昨年度完成の先線へ開設を予定する林道大松沢線】