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建設経済新聞社
2015/08/10

【京都】弥栄病院の改築整備工事 28年度当初に入札公告へ

 京丹後市は、市立弥栄病院の改築整備事業について、このほど基本設計をまとめた。今後、27年度中に実施設計を完了させる。28年度当初に建設工事を公告、28年5月に入札、臨時議会での承認を経て工事契約。28年6月の着工を予定している。30年度夏には一連の改築整備工事が完成できるよう事業を進めていくとしている。工事費は合計41億2500万円(税抜)。
 同病院は、18診療科、200床の丹後医療圏における中核病院。整備内容では、老朽化した2・3号館及び機能集約のために給食棟は解体、1号館・5号館・6号館は改修などを行い利用継続する。現状の医療機能への影響と将来的な既存施設の建て替え余地の確保等を考慮しつつ、2号館・3号館・給食棟の機能に替わる「新棟」を計画。新棟には主に外来・検査機能、病棟、厨房を配置し、関連部門の集約による医療機能の向上と一般病棟の療養環境の改善を目指す。
 京丹後市弥栄町溝谷3452−1の敷地1万5359・90uが対象。現在の1号館東側、2号館北側の駐車場及び現弥栄庁舎解体後の敷地に新棟を建設する。現2号館・3号館は新棟建設後解体を行い、跡地は平面駐車の一般駐車場を計画する。一般駐車場部分は将来的に1号館・5号館・6号館の建替え時の建設用地として確保する。6号館北側の現給食棟が配置されている場所は、解体後職員用駐車場、公用車駐車場として利用する。駐車台数は▽駐車場1(新棟南側)=一般用80台、車椅子用10台▽駐車場2(6号館北側)=職員用66台▽駐車場3(南側別敷地)=一般・職員用190台−。訪問看護・訪問リハビリが使用する10台程度の公用車は6号館北側に駐車する。
 新棟(増築部分)はRC造5階建、延9557・18u。外来・検査部門、及び現1病棟・3病棟・6病棟の病棟機能と厨房などを配置。1・2階に外来・検査機能、3階〜5階に病棟を設ける。改修は▽1号館=RC造平屋建、延1065・28u▽5号館=RC造4階建、延3117・73u▽6号館=RC造4階建、延1796・27u−。解体は▽2号館=RC造3階建、延2256・20u▽3号館=RC造3階建、延2967・90u▽給食棟=S造平屋建、延257・00u−。
 現状の病院機能を維持しながら改築工事を行うため、2号館北側駐車場及び弥栄庁舎解体後の敷地に新棟建設を行う。工事中の1号館療養病棟の療養環境維持及び一部既存建屋建設地と新棟建設地が重なることから、新棟建設は3期に分けた計画とする。工事の大まかな手順としては、新棟1期工事、1・5・6号館改修工事及び新棟2期工事(エントランスホール北側建設)、2・3号館解体工事、新棟3期工事(エントランスホール南側建設)及び外構整備工事の流れとする。
 新棟は、平成30年8月の供用開始を目標に、平成28年6月着工を予定している。建設工事期間は準備期間・検査期間を含み26ヵ月を見込む。
 工事予算は▽解体工事費=1億5808万円(2・3号館、給食棟、喫茶、倉庫等(杭解体含む))▽改修工事費=3億9000万円(1・5・6号館)▽改築工事費=35億7743万円(新棟、エントランス、外構等)−。
 京丹後市立弥栄病院改築整備基本設計業務は大建設計大阪事務所(大阪市西区)が担当。