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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/08/20

【山梨】リニア駅周辺を環境未来都市へ検討委発足

 県は、リニア中央新幹線の県駅(甲府市大津町)の周辺に構想している「リニア環境未来都市」の検討委員会を発足。12日に初会合を開いた。委員会では@定住A産業B観光・交流C景観Dエネルギー―などをテーマに検討を重ね、提言を作成。提言を受けて県では2016年度中に整備方針をまとめる予定。
 県では14年度に、駅周辺整備検討委員会で基本方針案を協議。駅周辺約24hに、駅前広場や駐車場、観光・展望施設、公園、産業振興施設などを配置する案を検討した。駅近郊にはリサーチパークや住宅地などの配置を検討するとした。
 その後、後藤斎知事が誕生し、従来の案を踏まえ、大都市圏へのアクセス向上やエネルギー供給など、山梨らしさを最大限に生かした駅周辺の整備に向けた「リニア環境未来都市」の整備方針を策定するため、検討委員会を発足させた。
 県では、委員会の検討テーマとして@定住A産業B観光・交流C景観Dエネルギー―などを提示。従来の案よりもテーマを拡大しており、これらの専門家9人をメンバーに選んだ。
 初会合では、県がこれまでの検討状況や委員会での検討スケジュールなどを説明。今後は各テーマの検討や提言骨子などを協議し、第5回委員会で提言をまとめる。提言を受けて県では整備方針を策定する。
 リニア環境未来都市の実現へ県では、調査業務と整備方針策定作業支援業務を行う事業者を決める公募型プロポーザル手続きを進めている。調査業務では、リニアや駅周辺施設を利用する若者世代を中心に、県外からの移住者の増加、首都圏などへの通勤者増加に向けた意向、駅周辺に対する開発需要や民間参入の可能性などを把握する。受け入れる側の現状や将来に向けた課題も把握する。
 検討委員会のメンバーは次のとおり(50音順。敬称略)。
 ◆大山勲(山梨大学大学院教授)◆北村眞一(山梨大学大学院教授)◆齋藤義明(竃村総合研究所未来創発センター2030年研究室室長)◆篠沢健太(工学院大学教授)◆島崎洋一(山梨大学大学院准教授)◆田中久雄(中央市長)◆樋口雄一(甲府市長)◆松野範子(輿石建築一級設計事務所)◆溝口悦子(潟Zラヴィリゾート泉郷・清里高原ホテルコンシェルジュ)