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建通新聞社(中部)
2015/08/27

【三重】伊賀市新庁舎整備計画 基本設計最終案を公表

 伊賀市は、新庁舎整備計画について、建築工事の基本設計の最終案を公表した。7月に公表した中間案に対して実施したパブリックコメントで寄せられた意見を設計に反映させ、施設面積などの数値を精査するとともに、工事の外部・内装の仕上げ表や昇降機計画などを新たに追加した。8月18日に開かれた市議会全員協議会で市側が説明したもので、議員からの質疑が、担当する設計事務所に回答を求める内容であったため、後日、開催する全員協議会であらためて質疑に答える予定。
 最終案で示された施設規模は、鉄骨造5階建て延べ1万4461平方b。免震構造を採用。建築面積は3894平方b。建物高さは23b(一部24・5b)。建ぺい率25・9%、容積率96・2%。駐車台数487台、駐輪台数70台。屋外倉庫は2棟を計画し、北・南側敷地にそれぞれ建設する。規模はそれぞれ60平方b。北側敷地の面積は1万5033平方b。南側敷地の面積は2070平方b。
 最終案の修正・追加部分を見ると、@「はじめに」の中の、施設計画説明に、歴史性や文化性の項目として「地場産材の建築材料の採用を検討」を追加したA「意匠計画」の中の1項目に当たる建築計画の項目に、面積表(各階面積など)、外部仕上げ表、内装仕上げ表、昇降機計画を追加し、意匠計画の中の新たな項目として、BCP計画の項目を追加したB基本設計図を「建築意匠設計図」に変更し、矩(く)形図、立面図などを追加した―など。
 建築計画の外部仕上げを見ると、屋根はカラーガルバリウム鋼板縦馳式。外装は、1〜2階が磁器質タイル貼り、ALC板塗装、打ち放しコンクリート塗装、3〜5階が打ち放しコンクリート塗装、一部ALC板塗装。
 昇降機計画では、乗用エレベーター(定員11人)を2台、人荷用(定員24人、ストレッチャー対応)を1台設置する。
 BCP計画では、災害時に3日間、災害時優先業務を継続可能とするよう、インフラ設備の多重化、備蓄量を設定した。例えば、非常用発電機の燃料の備蓄、受水タンクによる備蓄、電力・通信・ガス・上水・下水の停止に対応した設備などを備えるものとした。
 事業スケジュールについては、実施設計を15〜16年度で行い、16年度上半期に造成工事に着手し、同年度下期の建築工事の着手を目指す。建築の工期は約23カ月を予定。
 建築の基本設計・実施設計は日建設計名古屋オフィス(名古屋市中区)が担当。
 建設地は四十九町の県伊賀庁舎の西側隣接地。

提供:建通新聞社