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建設経済新聞社
2015/08/26

【京都】芦生の森など国定公園化見据え ビジターセンター設置検討

 京都府は、「森の京都」で掲げる京都府中部の芦生の森など「由良川・桂川上中流域」の新規国定公園指定を生かし、ビジターセンターの設置を検討。先進的なセンターの調査を行うなどし、基本コンセプトの具体化を進める。
 ビジターセンターは自然公園法施行令第1条第9号に掲げる博物展示施設に該当し、対象となる自然等の情報を提供し案内・解説する施設。
 府環境部は27年度の運営目標において、「森の京都」の中心的な取り組みとして、27年度中に由良川・桂川上中流域の国定公園化を掲げており、この国定公園化を生かしビジターセンターの設置を検討している。
 府環境部は24日付で「新規国定公園ビジターセンター調査業務委託」について、企画提案(プロポーザル)で公告した。
 調査目的は、新規国定公園(予定)内におけるビジターセンター設置の可能性を検討するため、別途設置する芦生の森など景観核心地における適正利用に係る検討委員会の議論・検討に資する各種調査を行うこととし、これに必要な検討資料の作成等を行う。
 調査内容は@事例の収集・整理(先進的なビジターセンターを3件程度選定し、その特色、機能等を調査・整理)A課題整理(1)景観核心地における保全対策の課題(芦生の森など、景観核心地における保全対策とこれと調和するような適正利用(ワイズユース)のあり方について調査、整理し、別途設置する検討委員会への資料提供を行う(2)国定公園指定地域における全般的な課題(国定公園の指定地域における自然環境保全対策や活用に係る課題について調査、整理。これに係る具体的な方策について調査、整理し、別途設置する検討委員会への資料提供を行う)Bビジターセンターの基本コンセプト(別途検討委員会で議論・検討される次に掲げる事項を中心に、ビジターセンターの基本コンセプトの具体化について検討・整理するとともに、特に具備すべき設備等について整理する。(1)主なる役割と機能(2)施設配置計画、空間構成計画(3)案内・展示計画)Cビジターセンターの運営計画(ビジターセンターが継続的にBの機能を果たすめの運営計画及び運営方法について、検討整理し、別途設置する検討会への資料提供を行う)等。
 プロポの主な参加資格は▽過去5年以内に同種同等業務を行った実績を有する▽京都府内に営業所等の設置をしている−等。
 企画提案書等の提出は9月1日3時まで。意見聴取会議で企画提案内容等に対する採点、意見を聴取し、契約相手方を決定する。9月9日に評価結果を通知する。特定後1週間以内をメドに契約する。
 委託期間は27年12月28日。
 経費積算限度額は297万円(税込)以内。
 問い合わせは京都府環境部自然環境保全課自然公園担当(рO75−414−4706)。