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建設新聞社
2015/08/28

【東北・岩手】優先交渉権者に前田建設工業JV/御社地エリア復興拠点施設設計・施工プロポ

 岩手県大槌町は「御社地エリア復興拠点施設(仮称)建設設計・施工一括発注業務」の公募型プロポーザルについて、26日にヒアリングを実施した結果、82・2点の最高得点を獲得した前田建設工業・近代建築研究所・中居敬一都市建築設計・TOC異業種特定JVを優先交渉権者に選定した。次点は大和リース・久慈設計JVで得点は82点だった。ヒアリングに臨んだのは5者。9月上旬の設計契約および施工基本協定締結を見込む。
 業務内容は基本・実施設計、建築工事(電気・機械込み)、造成・外構工事それぞれ一式とし、履行期間は17年11月30日。予定額は約10億円(外構除く)としている。
 震災前、当地に立地していた図書館と御社地ふれあいセンターおよび須賀町栄町保健福祉会館を統合し、御社地エリア復興拠点施設として再建する。
 計画対象は、同町末広町2、大町7地内の敷地約1485平方bで、準耐火または耐火構造の3階建てとし、延べ2226平方b以内を想定している。高さ制限は地区計画により20b。
 町の当初計画では、1〜2階を吹き抜けとし、多目的ホールやエントランスホールを配置する。2階には交流コーナーやスタジオ、レッスン室、会議室等を設け、図書館は3階に設置する。
 隣地には約2200平方bの駐車場を確保した。
 今後、12月下旬までに基本設計、実施設計を2016年6月に策定し、同年8月着工、17年11月の完成を目指す。
 プロポーザル選考委員会は内藤廣委員長(内藤廣建築設計事務所)や中井祐委員(東京大学工学部教授)ほか行政機関委員3人で構成。評価値は100点を満点とし、技術事項評価点(70点)、価格事項評価点(30点)を合算して評価した。技術事項は設計・施工等の業務遂行能力や景観形成の工夫、コスト低減・工期短縮の工夫などを審査した。

 提供:建設新聞社