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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/08/28

【山梨】三船ミュージアム延べ1500uを大和ハウスが建設 笛吹市が7億投資

 笛吹市が公募型プロポーザルにより整備・運営事業者を募集した誘客拠点施設は、「風林火山 三船敏郎ミュージアム」を選定した。世界的に知名度も高い映画俳優の故三船敏郎氏のメモリアルミュージアムを整備し、石和温泉の観光の核として地域の活性化を目指す。
 同市は、21日に行った5者によるプレゼンテーションの結果、セディックインターナショナル(代表・中沢敏明、東京都)が提案した同ミュージアム案がインパクト、入場者予測などの面で優れていると判断。市が投資する委託費7億円も10年間での回収が見込まれるとして、審査員7人すべてが同提案を推し、選定された。
 建物は、用地となるNTTグラウンド跡地(約2・5ha)のほぼ中央部分5000uに整備される。ホワイエミュージアム部分950u、バックスペース250u、喫茶300u(この部分は事業者負担で建設)の延べ1500u規模で、三船氏のゆかりの品々をはじめ、武田信玄やサムライにまつわる展示を行い、体験コーナーなども設ける。
 事業者が試算した初期投資額は6億9980万円で、内訳は、設計を含めた施設建設に4億4000万円、展示関係に2億3980万円、外構に2000万円。施工は大和ハウス工業、設計・監理はランドが担当し、開館は2018年4月1日を見込んでいる。
 今後は、4日間(9月1日〜4日)にわたりいちのみや桃の里ふれあい文化会館において、区長や地域審議会委員、市職員などを対象とした施設の説明会を開催する。関連費用を盛った補正予算など市議会の承認を得て、用地取得に着手することとなる。
 なお、今回の敷地5000u以外の部分の整備に関しては今後検討していく方針で、ミズベリングに関しては構想全体のほかNTT用地活用策など各種会議が設置され、議論を重ねている。
【写真@三船ミュージアムのイメージパースA会見で握手を交わす倉嶋市長(左)とセディックインターナショナルの中沢代表】