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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/08/31

【群馬】群馬会館改修、9月にも3分離で公告へ


県管財課は、老朽化が進む群馬会館(前橋市大手町)の空調設備改修やホール天井耐震化、ホール内壁難燃化工事について、9月にも入札公告したい考えだ。本年度予算には5億3000万円の事業費を計上したほか、2016年度を期間とする2億2700万円の債務負担行為も設定。工事は建築、電気、機械の3分離で発注となる見込みで、いずれも一般競争入札になりそうだ。順調なら11月ごろの着工となる。
群馬会館は、昭和天皇即位の大典を記念して、1930年(昭和5年)に建設された。建物はRC造4階建て、延べ床面積は4473・79u。1983年の「あかぎ国体」に先立ち、1981・82年に大規模改修工事を行っている。
館内設備は、修繕を繰り返しながら使用してきたが、すでに大規模改修から30年以上が経過し、一般的な耐用年数を大きく超過している。特に空調は設備が古く、交換用部品の調達が困難な状況になっている。こうした状況を踏まえ、空調設備の改修と共にホール天井の耐震化、ホール内壁の難燃化工事を行うこととした。
空調設備は、テナント内を除き、屋内外全てのものを入れ替える。現在のホールのつり天井(約650u)は、落ちる危険性が少ない構造に改良し、重量の軽いグラスウールボード製にする。落ちにくくすることに加え、仮に落下して人に当たっても、被害を最小限に抑えられるようにする。また、ホール内壁(約600u)についても燃えにくい素材のものにする。これらの工事を行うことで、利用者が安全、快適に過ごせるようにする。
工事期間は11月から来年5月までの約7カ月間を見込む。貸館部分は閉鎖となるが、館内テナントの食堂や理容室、群馬県観光物産国際協会の業務は、可能な限り継続できるように工事を進めていく。設計は協同組合群馬県建築設計センター(前橋市)が担当している。
群馬会館では空調設備以外に、電気設備や給排水設備の劣化も進んでいる。予算上、本年度は予定していないが、改修をしていく必要がある状況という。