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北陸工業新聞社
2015/09/01

【福井】坑内で進む掘削の熱気体感/北陸新幹線「新北陸トンネル」大桐工区/地元住民100人超が現場見学/作業手順知り、親近感抱く

 北陸新幹線新北陸トンネル(大桐)の工事現場へ8月30日、地元鹿蒜地区の住民ら約110人が見学に訪ね、専用の大型重機をフル稼働して徐々に掘り進める、現場独特の緊張感や熱気を体感した。
 施工者である熊谷・不動テトラ・梅林・轟JVの高橋秀典所長が先ず「安全重視で、作業環境を整えて進める状況をみてほしい」などと挨拶。参加者一行は発破しながら進む一連の工事説明を受け、さっそく掘削の最先端部まで歩を進めた。
 一行を待ち受けたのは発破専用の重機「4ブームドリルジャンボ」で異様なほどの存在感を示し、ホイルローダー・重ダンプ25トンもずり出し作業を実演。坑内には普段通りの大きな作業音が鳴り響き、臨場感を一層高め、貴重な瞬間を写真に納めようとカメラやスマホのシャッターを夢中に切る姿が目立ち、子ども達には夏休み最後を飾るにふさわしい体験に飛び切りの笑顔が広がった。
 参加女性の一人は注目度の高い新幹線工事だけあって「とっても楽しみにして来ました。ふだん工事車両とは周辺道路ですれ違う程度ですが、私たちの地元車を優先してくれ、マナーもよく、よほど教育が徹底されているのでしょう」などと話し工事関係者により親近感を抱いたよう。
 なお同工事は南越前町内の本坑延長3605メートルで、斜坑延長483メートル。13年12月から着工し、19年5月までの工期65カ月間を要する山岳工法・NATM、発破、ベルトコンベア方式を導入する。これまでは地質が比較的硬く工事がし易かったが、今後は軟らかい地質も想定され、より気を引き締めていた。
hokuriku