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北陸工業新聞社
2015/09/03

【富山】最優秀に富大の村井さん/第4回北信越新人合同設計展TAMAGO展/特別協賛は総合資格学院

 第4回北信越地方新人合同設計展「TAMAGO展」が8月29、30の両日に渡り、高岡市の富山大学高岡キャンパスで開催された。主催は、同展実行委員会の富山大学建築サークルACT(平巳陽穂実行委員長)。特別協賛が総合資格学院。
 設計展は、北信越地方で建築を学ぶ学生の作品を、著名な建築家に評価してもらうとともに、学校間のコミュニケーションを育むことなどを目的に開いているもの。
 富山大学、福井工業大学、福井大学、信州大学、金沢工業大学、新潟大学、新潟工科大学が参加。学生自らが参加料を支払い、パネルと模型の課題作品を提出した。今回は52点(1年9点、2年19点、3年24点)の応募があり、審査の結果、最優秀賞には、村井千乃さん(富山大学1年)が選ばれた。1年生の受賞は初めて。
 初日は開会式に続き、1次審査として会場全体にパネルを設置し、公開審査。2日目は、1次を通過した15点の2次審査を実施し、パワーポイントによるプレゼンテーションと質疑・講評が行われた。
 期間中には、ゲストクリティークとして招いた、建築家の手塚貴晴氏、濱田修氏、前田圭介氏、岩月美穂氏によるレクチャーもあり、学生は設計に際してのポイントなどを学んだ。
 閉会式では受賞者が発表され、それぞれに表彰状と記念品が手渡された。あいさつに立った総合資格学院富山校の大地直也学校長は、「TAMAGO展の創設時から、特別協賛企業として協力支援を継続してきた。回を重ねるごとに出展数が増え、作品のレベルも上っており、うれしく思っている。北陸地方で建築を学んでいる学生は、都市部に比べ、日頃の成果を発表する機会が少なく、学生同士の繋がりも弱いように感じる。今回の設計展を通じ、ゲスト審査員や学生たちから色々な意見を聞くことで、各々がレベルアップし、より建築を好きになってほしい」と述べた。
 続けて、14年度の富山県の一級建築士合格者39人うち、80%に当たる29人が総合資格学院富山校の現役受講生が占めたことを紹介し、「自分のため、会社のため、一・二級建築士資格が必要だと感じた際は、ぜひ総合資格を思い出していただければ」と呼び掛けた。その後、ゲストクリティークが総評を述べ、岩月氏は、「一人ひとりが、スタディの量を増やし、検討・修正を加えることで、よい空間ができる。みなさんで日本のまちを考えていこう」、濱田氏は、「チャレンジはこれからも続く。今回、だめだった人にとっては、早い挫折は、よい経験になる。次に繋げてほしい」、手塚氏は、「設計は『気配りと段取りだ』と言っている。実行委員会のみなさんは、たくさんの人を巻き込み、動かしていくという点で、覚えることが多かったと思う。今後の設計でも活きるすばらしい機会だった」とそれぞれ感想を語った。
 最後に平巳実行委員長が、「学生によるたくさんのディスカッションの場が生まれた。2日間での交流が今後も続いていけばと思っている。みなさんのご協力に、心から感謝する」と締めくくった。
 最優秀賞以外の受賞者は次の通り(敬称略)。【優秀賞】平岡和磨(信州大2年)、高橋国広(金工大3年)【ゲスト賞】手塚賞=中津川銀司(新潟大3年)、前田賞=斉藤翔瑛(新潟大3年)、岩月賞=高薄英理(信州大3年)、濱田賞=加藤隆也(新潟工科大2年)【総合資格賞】金沢校=高橋国広(金工大3年)、福井校=大柳友飛(福井工大3年)、新潟校=林恭正(新潟大3年)、長野校=渡邊望(信州大2年)、富山校=藤澤匠(富山大1年)
hokuriku