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建通新聞社(岡山)
2015/09/04

【岡山】岡山県道路メンテナンス会議 15年度点検計画数など示す

 国・県や県内27市町村、高速道路会社などで組織する岡山県道路メンテナンス会議(会長・池田裕二岡山国道事務所長)の第2回会合が、8月31日に岡山国道事務所で開かれ、2014年度の点検実施状況と判定結果、15年度の点検計画数などが示された。
 道路構造物の老朽化や劣化が急速に進む現状を踏まえ、県内にあるトンネルや橋梁などの道路施設について維持管理・補修・更新を計画的かつより効率的に行うため、各道路管理者が点検作業を推進。5年に一度、近接目視で点検を行い、健全性をT(健全)・U(予防保全段階)・V(早期措置段階)・W(緊急措置段階)の4段階で診断している。
 対象となる県内の管理施設数は、14年12月31日現在で橋梁が3万2735橋、トンネル243カ所、大型カルバートや標識など道路附属物等が734件ある。
 点検実施状況は、橋梁が岡山県(管理数3727橋)の325橋を筆頭に、倉敷市(同5909橋)289橋、国(同741橋)194橋、高速道路会社(同553橋)133橋、新見市(同898橋)99橋、吉備中央町(同324橋)72橋、鏡野町(445橋)59橋など全体で1602橋。トンネルは高速道路会社(管理数98カ所)が24カ所、岡山県(同83カ所)22カ所、新見市(同6カ所)6カ所のほか、笠岡市・総社市・浅口市・西粟倉村(同1カ所)各1カ所、岡山市(同15カ所)1カ所の計57カ所。道路付属物等は高速道路会社(管理数213件)の66件のみ。
 点検施設の判定結果は、緊急措置段階のWはないが、構造物の機能に支障が生じる可能性があり早期に措置を講ずべき状態という早期措置段階Vや予算の許す限り長期的な修繕コスト低減の観点から措置を講ずることが望ましい状態という予防保全段階Uの判定も。
 橋梁はVが131橋、Uが667橋。健全判定は804橋。Vは倉敷市の55橋、玉野・笠岡市の11橋、国10橋、吉備中央町9橋、井原・美作市8橋など。Uは倉敷市222橋、高速道路会社130橋、国68橋、岡山県38橋など。
 トンネルはVが22カ所、Uが34カ所。健全判定は1カ所。Vは高速道路会社が12カ所、岡山県6カ所、岡山・笠岡・浅口市と西粟倉村村の各1カ所。Uは岡山県15カ所、高速道路会社12カ所、新見市6カ所など。
 道路付属物等はVが4件、Uが57件。健全判定1件。いずれも高速道路会社。
(15年度は5615橋など点検予定)
 15年度の県内の点検予定数(14年度計画点検数+15年度計画点検数−14年度点検実施数)は、橋梁5615橋、トンネル64カ所、道路付属物等146件と示された。うち、最優先で点検すべき橋梁数は、緊急輸送道路を跨ぐ跨道橋141橋、跨線橋34橋、緊急輸送道路を構成する橋梁1549橋を予定している。
 自治体の人・技術力不足を補うため点検診断を県が受委託する地域一括発注は15年度、新庄村と鏡野町で実施中。

(提供:建通新聞社)