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建通新聞社(中部)
2015/09/07

【岐阜】各務原市の航空宇宙科学博物館をリニューアル

 岐阜県と各務原市は、市が運営する「かがみがはら航空宇宙科学博物館」の魅力を高めて航空宇宙産業のPR拠点にするため、事業費30億円を投じて本館を増築・改修するなどの基本構想を発表した。2015年度第3四半期に基本計画・基本設計に着手、第4四半期から実施設計、16年度に着工し、17年度末のリニューアルオープンを目指す。設計や工事の発注は各務原市が行う。かかみがはら航空宇宙科学博物館
 丹青社(東京都台東区)に委託してまとめた構想によると、本館を現在の延べ床面積8476平方bから4000平方bを増築して1万2476平方bに拡張。機能拡充と展示物の再配置などを進める計画だ。
 リニューアルの内容は、宇宙コーナーの展示面積を現行の800平方bからJAXA筑波宇宙センターを上回る1675平方bに拡大。シミュレーターや航空宇宙技術体験装置などを整備した体験コーナーを拡充するとともに、シアター室(3Dにも対応できる映像施設)を新設。レストランやグッズショップを拡張するほか、3階にデッキを整備する。この他、本館南側にある倉庫を増築する。
 事業費は施設整備(倉庫増築費を除く)で18億円。内訳は本館増築に12億円、映像施設(シアター室)に2億5000万円、本館改修に2億5000万円、設計・施工管理に1億円。展示関係の整備費は12億円。内訳はシミュレーター・体験装置・映像ソフトに3億円、展示製作に8億円、展示設計・施工管理に1億円。
 整備スケジュールは、15年度第3四半期から基本計画・基本設計、倉庫増築の実施設計に着手、第4四半期には本館増築や展示に関する実施設計を進める。倉庫増築を16年度上半期内で整備。また、第2四半期には本館増築・改修工事の着工と、展示製作に着手し、17年度末のリニューアルオープンを目指す。

提供:建通新聞社