トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

大分建設新聞社
2015/09/08

【大分】風力発電に参入、安岐町スペイン製風車で

 大分石油梶i大分市、永岡壯三社長)は、次世代の再生可能エネルギーといわれている小形風力発電機2基を国東市安岐町大添の安岐太陽光発電所(出力700`h)隣接地に設置。県内初のFIT認証(固定価格買取制度)の小形風力発電所で、8月24日に九州電力に売電を始めた。今後自社風力発電を各地に設置する一方、スペインの風力発電メーカーの代理店として、一般企業などに販売する。
 同社は、5年前から風車を調査研究。今回、風力発電の先進地スペインの風車メーカー「ENNERA(エネラ)社」と代理店契約を結び、風車「WINDERA S」を6月に2基設置した。風車は、出力3・2`h、ローター径が4・36b、タワーの高さ12bで、標準工事込みの価格は、1基350万円(税別、複数台設置は問い合わせを)。推奨設置場所は、年間平均風速が6b毎秒。ドイツ、イギリスの国際認証を取得し、高い発電能力と耐久性が確認されている。また、デザインも大空を舞う鳥か飛行機に見えるそうで、日本の里山や浜辺などの自然環境・景観に調和するようになっているという。
 FIT認証の小形風力発電は、@売電価格が「55円/1`h時(20`h未満)」と高く、昼夜を問わず発電するので高収益が見込まれるA発電時に二酸化炭素などの温室効果ガスを発生させないB地域資源である風を活用するため、地方の優位性を発揮でき、エネルギーの地産地消ができる―などの多くのメリットがある。
 同社では、自社売電設備として、風車を各地に設置をするほか、ENNERA社の販売代理店契約を結び、一般顧客にも販売する計画で、小形風力発電を通じて地産地消エネルギーの普及に努めていくとしている。問い合わせは、同社(рO120〈533〉621)の新エネルギー部の和田さん、須賀さんまで。

提供:大分建設新聞社