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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/09/08

【群馬】東吾妻町が町役場庁舎移転に関する調査委託を発注


東吾妻町は、役場庁舎の移転に関する調査業務を近く指名通知する予定だ。調査するのは、移転候補地にあがっている町有の岩櫃ふれあいの郷。町は以前から役場庁舎移転を計画しており、2012年度には職員で構成する新庁舎建設検討委員会を発足させ、検討を続けてきたところ。調査費には、当初予算の役場庁舎調査設計委託2000万円から一部を充てる。
移転候補地となる岩櫃ふれあいの郷(原町)は、温泉施設のくつろぎの館、福祉センターのやすらぎの館、コンベンションホールのふれあいの館、健康増進センターのであいの館の4施設で構成されている。外からは一体に見えるが、2棟に分かれている。建物正面に向かって右側のくつろぎの館とやすらぎの館(1996年1月開館のRC造3階建て・延べ床面積3464・29u)の1棟、他方は向かって左側と右側奥の、ふれあいの館とであいの館(1997年7月開館のRC造一部S造3階建て・延べ床面積2344・12u)。
調査の対象は、建物正面に向かって右側の2階と3階のくつろぎの館とやすらぎの館で、役場庁舎として使用できるかを調べる。町が調査へ要望する内容には職員約150人、十数課が配置でき、会議室などが設けるといった項目がある。2階と3階部分で対応しきれない場合は、その下の1階も使えることが仕様に織り込まれる。1階は現在、機械室、半屋内となっている舗装済みの駐車場になっている。調査には外壁や駐車場などの敷地部分を含まず、耐震性も有しているため、耐震診断は行わない。年内にも調査を完了させたい考えだ。
教育課と上下水道課が庁舎とは別の場所にあるが、新庁舎には両課も移転させる計画。教育課の入っている東支所(奥田)は支所の役割を存続させるため、移転後も残す。
本庁舎(1958年築のRC造一部S造3階建て)と本庁舎すぐ隣の東庁舎(1983年完成のプレハブ造2階建て)をどうするかは今後検討していく。東庁舎には建設課と農林課も入っているが、民間からの借地となっているため、返却するかどうかも含めて協議されるもよう。
役場として利用できるとの結果が出た際は、城郭風の外観を生かして新庁舎に利用したい様子。既存の駐車場は町民など利用者が使用するため、職員用駐車場の確保や岩櫃ふれあいの郷への進入路が狭いことなど、検討する課題もあるようだ。町は、役場庁舎として使用可能といった調査結果だった場合のスケジュールとして、来年度以降に基本設計や詳細設計などを順次進める考え。合併特例債が延長になったこともあり、町の担当者は「期間中の完成を望んでいる」と話している。