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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/09/08

【山梨】新規に企業立地適地調査/県補正予算案

 県は8日、2015年度9月補正予算案を発表した。一般会計は4億971万6000円の追加補正。新規に企業立地適地調査に1200万円、富士ビジターセンターの改修に2067万円を計上した。公共事業費の追加は無い。

 企業立地適地については、産業集積や雇用創出のため、県内で企業立地に適する場所やスマート工業団地の可能性などについて調査する。
 富士ビジターセンター(富士河口湖町)では、同じ敷地内に富士山世界遺産センターが16年6月に開館するのに合わせて、案内・誘導サインやトイレなどを改修する。
 補助事業では、北杜市野生鳥獣害対策協議会が行う食肉処理加工施設の整備に対する補助に550万円を追加。県市町村総合事務組合が整備を進めている一般廃棄物最終処分場の整備への補助にも4250万円を追加した。
 そのほかの新規事業では、峡東地域の果樹栽培や農業景観などの世界農業遺産認定へ向けた取り組みに600万円。推進協議会(仮称)の開催や申請書原案の作成、普及啓発活動などに充てる。観光では、やまなし観光産業活性化計画の策定(検討委員会の設置、シンポジウム)に142万2000円。
 産業支援では、小規模企業者などの設備導入資金貸付金に7億円、県内に立地した製造業者などへの助成金に1億6378万6000円。人材育成では、富士・東部地域の若年者や子育て中の母親などの就職を支援するため雇用関連サービスをワンストップで提供する「やまなし・しごと・プラザサテライト」の設置準備に229万円を計上した。設置場所は富士急ターミナルビル(富士吉田市)3階で、開設は16年4月の予定。
 補正後の一般会計は4628億2157万3000円。14年9月補正後と比べると2・2%減だが、14年度は雪害対策があり、雪害対策分を除いた比較では0・3%増となる。
 補正予算案を審議する定例県議会は9月15日に開会する。