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福島建設工業新聞社
2015/09/09

【福島】双葉郡中高一貫校プロポ/辺見・阿部設計共同体に

 県教育庁が行っていた双葉郡中高一貫校整備事業(県立ふたば未来学園中学校・高等学校)基本・実施設計委託業務公募型プロポーザルの委託候補者に辺見・阿部設計共同体(辺見美津男設計室、阿部直人建築研究所)が選ばれた。次点は中村・山本堀・永山アーキテクツ共同体。近く設計候補者と契約し公表するとともに審査結果・講評を発表する。
 両事務所ともJIA福島地域会所属。同地域会が協力し合った坂下東幼稚園は東北建築賞作品賞等を受賞するなど高い評価を得た。ヒアリングの際に、ネットワークにより進める意向を示しており復興のシンボルであり延べ3万平方bもの学校施設を、県内設計者チームで進めることとなる。
 プロポーザルは7月8日に全国を対象として公告。8月14日まで参加表明・技術提案書を受け付けた結果、7者が応募した。うち委託候補者と次点以外に共同建築設計事務所、相和技術研究所、SALHAUSの5者が8月31日の2次審査(公開ヒアリング、協議)に臨んだ。
 辺見・阿部設計共同体の案は「福島を変えるのは福島人。福島で学び、いつしかプラスに転化するために福島を学ぶ」と打ち出した。15bの馬蹄形となる「エデュケーショナルコンコース」を骨格とした「社会実践型の未来学園」を提案。木造2階建てを基本として、県内アトリエ事務所のネットワークとワークショップで対応する姿勢を見せている。
 同学校は、広野町中央台1丁目ほかの4・5fに中・高校合わせて校舎、体育館、多目的ホールなど延べ約3万平方bを整備し、別敷地に寄宿舎延べ5500平方bも建設する。
 基本設計は28年3月末、実施設計は29年2月まで。28〜29年度に敷地造成を行い、29年度半ばから施設建設に入り31年度の供用開始。
 審査委員は次の通り。
 ▽審査委員長=内藤廣東京大学名誉教授▽副委員長=長澤悟東洋大学名誉教授▽委員=大月敏雄東京大学教授、平田オリザ東京藝術大学アートイノベーションセンター特任教授、丹野純一県立ふたば未来学園高校長、大沼博文県高校教育課長、川音真悦県営繕課長