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建通新聞社(東京)
2015/09/15

【東京】警視庁 神田署改築で基本設計委託

 警視庁は、神田警察署の改築に伴う基本設計を類設計室(大田区)に委託した。既存庁舎周辺でのまちづくりの進展を踏まえ、近くにある東京電機大学旧5号館跡地(千代田区神田錦町3ノ3ノ2)に移転し、単身寮なども含む延床面積1万4923平方b規模の建物を新築する計画。プロポーザル方式で選定し、11日に同社の見積もった6480万円(税抜き)で契約を結んだ。2016年6月末納期で成果を得て実施設計に移行し、17年度に着工する考えだ。
 神田警察署(神田錦町2ノ2)の周辺では、東京電機大学の足立区北千住への移転に併せたまちづくりが始動。同大の東京千住キャンパスの建物整備に事業パートナーとして協力した住友商事(中央区)が、神田キャンパス敷地の一部を取得し、オフィス中心とした大規模な開発を進めていく方針だ。
 こうした動きを踏まえ、警視庁はまちづくりに協力する格好で神田署を移転する方針を決定。住友商事から取得した東京電機大学の跡地の一部1779平方bに、延床面積1万4923平方bの規模で庁舎を新築し、神田署の庁舎として9150平方b、単身寮に2288平方b、警視庁本部機能3485平方bを充てる考え。
 建物の構造は鉄骨鉄筋コンクリートで地下2階地上10階建てを想定しているが、今回の業務を通じて最適な施設や機能の配置、構造・規模などを絞り込む。
 16年6月末納期で基本設計の成果を得て実施設計作業に移行し、17年6月〜20年5月の工期で改築工事を実施する予定。
 現段階で予定工事費(税抜き)は総額62億1880万円と試算。内訳を▽建築40億7345万円▽電気設備8億7114万円▽空調設備6億4772万円▽給排水衛生設備4億0203万円▽エレベーター1億1716万円▽機械式駐車設備4140万円▽標的設備6590万円―と見込んでいる。
 神田署の機能は既に旧千代田保健所(神田錦町3ノ10)に仮移転済み。新庁舎の完成後、仮庁舎の機能を戻して事業を完了させる。