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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/09/15

【群馬】大澤正明知事就任インタビュー


大澤正明知事は、7月の選挙で3期目の当選を果たしたことを受けて、群馬建設新聞の単独インタビューに応じた。八ッ場ダム建設に関して、地元の生活再建に引き続き全力を尽くすことを表明した。また、選挙戦の争点となったコンベンション施設整備について「高速交通網の整備によって本県の拠点性が高まった今、50年先の将来を見据え、取り組まなければならない施策」と位置付け、早急に設計に着手する方針を示した。(2面に続く)
−当選が決まったの心境と3期目の抱負は

大澤 多くの県民の皆さまから引き続き、私に県政運営を託していただけたことに、あらためて、身の引き締まる思いがした。それとともに、選挙戦を通じて一貫して訴え続けてきた、群馬をさらに飛躍させ、魅力あふれる群馬の未来を創生するために、自らが先頭に立って、オール群馬で全力を尽くしていかなければならないという思いを強くした。3期目に臨むにあたって、まずは2期8年でやり残した課題にしっかり取り組んでいかなければならないと考えている。始めに、政権交代により本体工事の着工が5年遅れとなった八ッ場ダムである。地元の方々がこれ以上苦しむことがないよう、国と連携して一日も早い本体工事の完成に取り組んでいかなければならないと思っている。次に、障害者の雇用、自立に向けた取り組み。この4年間で、特別支援学校高等部の環境整備を進め、就労支援に取り組む中で、障害のある方々が生きがいを持って、真に自立できる社会づくりに、引き続きしっかり取り組んでいきたいと思う。また、本県農畜産物の海外への販路開拓や輸出品目の拡大など、攻めの農業による海外展開のほか、海外からの観光誘客も積極的に進めていきたいと考えている。そして、何と言っても「人口減少対策」だ。県内に若者や女性の活躍の場を確保し、安心して子どもを産み育てられる環境を整備していかなければならない。そのためにも、本県経済を支えている「中小企業をはじめとした県内企業の振興」や、群馬が誇る拠点性と7つの交通軸構想による物流環境を生かした「企業誘致の推進」、健康科学産業やコンベンション関連産業などの「次世代産業の振興」などに全力で取り組み、新たな産業や雇用の創出につなげていきたいと考えている。これに加えて、移住・定住を促進し、若い世代に対しては家族の理想を実現するための支援を進めるほか、全ての県民の皆さまが安心して群馬に住み続けてもらえるよう、医療、福祉の充実とともに、安全・安心な暮らしの実現にしっかりと取り組んでいく。3期目についても、これまで同様、県民目線、現場主義を徹底するとともに、県議会と十分な議論を重ね、市町村ともしっかり連携し、全力で県政を推進していきたいと考えている。