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建通新聞社
2015/09/17

【大阪】大阪府 万博公園 民活積極導入へ

大阪府は、日本万国博覧会記念公園に民間活力を積極的に取り入れる。万博記念公園駅前の南側地区や同公園外周道路沿いに、公園の魅力向上や利便性を高める民間事業者の誘致に乗り出すほか、運営体制に指定管理者制度を導入する方針だ。
 事業者を誘致する駅前南側地区の隣接地は、EXPOCITYが11月19日に開業予定のほか、市立吹田サッカースタジアムが9月末に竣工する予定(2016年2月こけら落とし試合開催予定)。このため早期の事業者誘致に向けて、16年度にアイデアコンペを実施する。
 また、公園外周道路沿いには、ロードサイドに適した飲食・商業・スポーツ施設などの誘致に取り組む考え。
 民間活力の積極導入は、日本万国博覧会記念公園活性化に向けた将来ビジョン案で打ち出した。
 ビジョン案では、公園の魅力を高め、国内だけでなく海外からの利用者を引き付ける公園を目指している。公園内のカフェやレストラン、売店などの施設のジャンルや配置も、今後進めるヒアリング調査の結果を踏まえて新たな施設配置と事業者誘致を進める考え。 
 公園の運営体制では、指定管理者制度導入に向けて、16年度の制度設計、18年度からの指定管理者制度への移行を目指す。対象は、自然文化園、日本庭園、スポーツ施設、駐車場などで、日本庭園の景観形成や森の育成環境形成など一部は引き続き府が直接実施する。
 なお、予定価格の範囲内の入札がなく不落となった太陽の塔の耐震改修工事について、府の担当者は「現在、原因分析中。発注スケジュールは全く決まっていない」と説明。ビジョン案では早期に着工し、17年度内の内部公開を目指すとしている。不落となった耐震改修工事は、議会承認案件で予定工期16カ月だった。

提供:建通新聞社