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建設新聞社(長崎)
2015/09/18

【長崎】長崎外環状線南部区間 ルート変更

長崎外環状線 新戸町IC〜終点区間
鹿尾ダム東側ルートに変更
県都市計画審議会 変更案を原案通り決定


 長崎外環状線の新戸町IC〜終点5・15`が事業化へ動き出す―。県の都市計画審議会(高橋和雄会長)は3日、長崎外環状線の終点位置を長崎市柳田町から江川町に変更するなど、4件の議案を原案通り承認した。いずれも国との協議が不要なため、県が10月までには都市計画決定を告示する見込みだ。長崎外環状線については、告示後、事業化に向けた準備を進める。ただ、具体的な作業内容やスケジュールは明らかになっていない。
 長崎都市計画(1・4・1号 長崎外環状線)は、長崎都心部の渋滞緩和を目的に1975年に都市計画決定された。今回、新戸町インターチェンジから柳田町間の事業化に当たり、事業主体である県が、接続する国道499号の慢性的な渋滞緩和や主要渋滞地点である小ケ倉交差点・柳田交差点の負荷軽減に効果的なルートを再検討。終点の位置を江川交差点に移した。併せて、走行性や施工性(工事用道路の確保など)、コスト面を考慮し、鹿尾ダムの西側から東側を通るルートに変更した。この結果、起点である時津町元村郷から終点までの延長は2万1500bから2万2200bに延長する。また今回変更する上戸町4丁目から終点までの5150bの区間については、交通量推計の結果を踏まえ4車線から2車線(幅員10b、車道3・25b×2)に縮小することにした。このうち鹿尾町から終点付近の江川町までの山地部は、延長約2160bのトンネル構造(幅員8b)を計画している。

ルート変更でコスト縮減 概算事業費160億円〜
長崎外環状線南部区間の新旧ルート

 同変更案に対し、委員からはルートを変えた経緯や理由を聞く意見が相次いだ。これに対し県側は、ルートを東側に変更することにより既存市道を工事用道路として活用可能で、工事用道路を新たに整備しなければならない西側ルートより事業費が安くなると説明。変更後の概算事業費は160億〜200億円とした。
 残る3議案は、島原都市計画道路(3・4・8号 新山本町線)の変更のほか、波佐見都市計画道路の(3・5・3号 横枕岩峠線)の変更と(3・5・4号 大日館線)の廃止。
 新山本町線の変更は、島原市上の原3丁目〜萩が丘2丁目の延長660b区間の事業化に向けて詳細設計を行った結果を反映するもの。具体的には、霊南山ノ神線と高島丁椿原線の2カ所の交差点部について、大型車両の通行などに配慮し隅切半径を大きくした。
 残る波佐見都市計画の2路線は、長期間未整備となっている都市計画道路の見直しに関連したもの。横枕岩峠線は、県道佐世保嬉野線との接続部から横枕交差点までの延長約820bを廃止。総延長を約2300bから約1480bに、名称を舞相岩峠線から、それぞれ変更した。ただ、廃止する区間の現道について、波佐見町が歩道の整備を検討するという。一方大日館線は、現道で交通処理上の問題がないことから全線を廃止する。
ksrogo