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建通新聞社(神奈川)
2015/09/24

【神奈川】神奈川県 秦野精華園のかながわ共同会への移譲 15年度中に基本方針

 神奈川県は、秦野市にある秦野精華園を、現在の指定管理者である社会福祉法人・かながわ共同会に移譲することを前提に協議を進めており、2015年度中に基本的方針を定める。
 秦野精華園(秦野市秦野市矢名3ノ2ノ1)は知的障害者支援施設。敷地面積2万3749平方b、施設は延べ7638平方b。管理サービス棟、居住棟、地域サービス棟などがある。1990年の建築。入居定員は110人。通所定員は60人。指定管理者は、社会福祉法人・かながわ共同会(厚木市下荻野1215ノ1)。
 同種の事業が民間でも行われているため、「県立障害福祉施設等あり方検討委員会」の意見などを踏まえて、民間移譲を検討することとした。かながわ共同会を移譲先として協議するのは、@24年間に渡る管理運営の実績があるA利用者・家族の不安を払しょくするためには、同一法人での継続が望まれる−ことから。
 県は協議を継続するために、現在の指定期間となっている「16年3月31日まで」を「17年3月31日まで」とするよう6月県議会に諮り、了承された。
 検討すべき課題は、@指定管理料がなくても運営が可能となる事業・運営体制の見直しA土地と老朽化した建物の取り扱いB利用者・家族の理解−としている。これらのことに関して一定の方向性を方向性を本年度中に定め、16年度に移譲に向けた手続きを行いたい考え。
 国の障害者基本計画の中で、障害者支援施設は施設の小規模化などによる入居者の生活の質向上が求められている。秦野精華園についても、小規模化が必要と見られ、民間移譲に併せて移譲先に新棟を整備させ、既存施設の定員を分割し別の施設として規模の適正化を図ることなどが検討されている。