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建通新聞社(神奈川)
2015/09/25

【神奈川】神奈川県県土整備局 堀割川に新たな親水拠点 本年度に基本計画

 神奈川県県土整備局は、堀割川に新たな親水拠点の整備を計画。2015年度に基本計画を策定し、できるだけ早期の事業着手を目指す。
 堀割川を含む大岡川水系の河川では、1時間50_降雨に対する整備をほぼ完了しているが、護岸がほぼ直立で河川に親しみにくい。沿川地域にはみなとみらい地区や元町商店街などの観光施設が多数立地していることから、県は観光客を含めた多くの人々に親しまれる川づくりに取り組んでいるところ。
 まず、大岡川本川や中村川、堀川などに合計8カ所の拠点を整備することとし、再開発や道路整備などと連携して河川の遊歩道や、船が発着できる桟橋などを整備している。すでに6カ所が完成しているが、都心部の回遊性を高めるためには堀割川での親水拠点整備も必要と考え、まず、河口部での新たな親水拠点整備を検討する。
 開催中の9月県議会で浅羽義里県土整備局長は、あらい絹世議員(自民党)の質問に答え、「市の遊歩道計画と連動し、県が2015年度に親水拠点施設整備の基本計画を策定。施設の管理・運営など地域の関わり方について意見をうかがい、できるだけ早期に詳細計画を取りまとめ、整備に着手したい」とした。
 堀割川は、池下橋付近で中村川から分かれ、南区・磯子区に跨って流れる人口の運河。水深は約3b、川幅は20〜30b。明治初期に完成し、大正から昭和にかけて震災復興事業が実施された。土木学会の選奨土木遺産に認定されている。
 提供:建通新聞社