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建通新聞社(静岡)
2015/09/28

【静岡】静岡県 狩野川西部処理区総合地震対策計画策定を中央コンに

 静岡県沼津土木事務所は、狩野川西部処理区総合地震対策計画策定を中央コンサルタンツ静岡事務所(静岡市葵区)に委託した。納期は2016年3月15日。各施設の耐震化に向けた計画を策定する。阪神・淡路大震災の教訓を踏まえて下水道施設の耐震基準を強化した1997年以前に施工された施設の耐震化が十分に進んでいないこと、11年の東日本大震災で想定以上の被害が発生したことなどから、下水道総合地震対策事業と「静岡県第4次地震被害想定調査(第一次報告)」を基に各施設の現況把握や耐震対策の順位付けなどを行い、総合地震対策計画を策定する。これを基に、16年度以降に設計や工事に向けて動き出す。
 対象施設は、狩野川西部浄化センター(94年供用開始)と夏梅木ポンプ場(平成14 年供用開始)、流域下水道幹線管渠。
 狩野川西部浄化センター(沼津市原)の下水排除方式は分流式、汚水処理方式は標準活性汚泥法、汚泥処理方式は濃縮(重力、機械)、脱水。日最大汚水量(能力)は8万1000立方b/日(14年度末現況)、16万2900立方b/日(全体計画)。
 夏梅木ポンプ場(三島市谷田)の下水排除方式は分流式、ポンプ設備は立軸斜流渦巻ポンプ。
 流域下水道幹線管渠の西部幹線(1条目)は口径600_〜1800_、延長2万0606b。西部幹線(2条目)は口径1800_、延長3707b。北部幹線は口径500〜1350m_、延長6180b。
 委託した業務内容は、業務実施計画策定や資料収集・整理、現地調査、基本方針策定(下水道地震対策基本方針の立案や検討対象地震動の設定)、被害想定、防災計画策定、減災計画策定、事業実施効果検討など。
 主要な建築物は、管理棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1704平方b。水質試験室、会議室、事務室、操作室など)、沈砂池ポ ンプ棟(鉄筋コンクリート造地下3階地上2階建て延べ6144平方b。沈砂池、電気室、ポンプ室、脱臭機室など)、水処理棟(鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ1万3705平方b。最初沈殿池、エアレーションタンク、最終沈殿池、電気室、換気機械室など)、砂ろ過塩素混和棟(鉄筋コンクリート造地下1階地上1階建て延べ677平方b。滅菌室、用水設備室など)、送風機棟自家発棟(鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ2395平方b。ブロワー室、電気室、発電機室など)、汚泥処理棟(鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ2750平方b。操作室、脱水機室、電気室、ポンプ室、ケーキホッパー室、換気機械室など)、機械濃縮棟(鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ1754平方b。遠心濃縮機室、電気室、換気・脱臭室、ポンプ室など)、重力濃縮棟(鉄筋コンクリート造地下1階、地上2階建て延べ884平方b。ホッパー室、ポンプ室、脱臭機械室、換気機械室など)。

提供:建通新聞社
(2015/9/28)

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