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北陸工業新聞社
2015/09/30

【福井】加藤吉平商店が新酒蔵/投資額20億超、川去町(鯖江)で/2年後完成目指し具体化へ

 日本酒「梵」で知られる加藤吉平商店(鯖江市吉江町1号11番地 加藤團秀代表)は、鯖江市川去町において、新たな酒蔵の建設を計画している。2年後をめどに完成できるよう、計画の具体化を急ぎたい考えだ。
 計画によると、建設予定地は吉田産業(鯖江市川去町4|1)の東側に確保済みで、14年度には先行して精米工場を整備。国内外での需要増に対応するとともに、さらなる高品質の日本酒造りに向け、今後、20億円以上を投入し、新酒蔵を建設する。
 生産能力については、10倍以上への引き上げも視野に入れているほか、一部の事務所機能も併設の方向。現在、プランニングを進めており、必要となる規模や階数などを検討している。施工者に関しては、今後選定していく方針だ。
 創業万延元年(1860年)の加藤吉平商店は、無添加の純米酒のみを造り続ける老舗酒蔵。海外にも積極的に進出しており、100以上の国と地域で「梵」を商標登録し、40カ国以上に輸出。また、世界の品評会において数々のグランプリや最高賞を受賞、今年の全米日本酒歓評会(第15回)では、第1回からの受賞の累計得点が最も高くなった最優秀酒蔵に贈られる「エメラルド賞」に輝いている。

hokuriku