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宮崎建設通信社
2015/09/30

【宮崎】最優秀者に日建・コラムJV 県立宮崎病院改築基本設計

 公募型プロポーザル方式により「県立宮崎病院改築に係る基本設計業務」の委託業者選定作業を進めていた宮崎県病院局は、28日に県電ホールで二次審査となるプレゼンテーション及びヒアリングを開催。審査の結果を踏まえ、最優秀者に日建・コラム設計業務共同企業体を選定した。病院局は今後、同者と協議を行い、10月中旬頃にも正式に契約を締結する考えでいる。
 ことし3月に病院局がまとめた「県立宮崎病院再整備基本構想」に基づき、県立宮崎病院(宮崎市北高松町)の敷地内に新築する本館棟などの基本設計を委託するもの。履行期間は平成29年9月30日までの約1年間を予定しており、委託料の上限額を1億2200万円(税込)と設定する。
 主要建物に於ける棟別の規模は、新築が本館棟(地上10階建延べ約4万5000u・免震構造)と立体駐車場(S造2階建・300台程度収容)、改修が精神医療センター(SRC造2階建延べ約3300u)などを計画しており、概算工事費として約169億円(税込)を見込む。
 委託業者の選定には、二段階選抜による公募型プロポーザル方式を採用。建築設計業務の資格認定を受けている共同企業体(構成員数=2社〜3社)を対象に参加申込書を受け付け、配置予定技術者の資格や技術力、業務実施方針等に関して書類審査を行った結果、一次審査の通過者として4者を決定した。
 28日に公開で行われた二次審査(プレゼン・ヒアリング)では、各グループの担当者が▽医療環境・医療技術への対応及び快適な療養環境整備に関する工夫▽災害時における医療機能の継続した提供を行うための施設整備に関する工夫▽建設及び運営に係るコストに関する工夫―の3つの評価テーマに対する提案を行った。
 参加した4グループは、「宮崎独自のトータルケアホスピタル」「日本の医療のひなた」「宮崎の個性を活かした病院」「1フロア4病棟の低層型病院」などのコンセプトに基づくプランを提示し、渡邊亮一委員長をはじめとするプロポーザル選定委員が、設計コンセプトや工事中の既設病院に対する配慮などについて質問を行った。
 各者のプレゼン及びヒアリングの内容を踏まえ、選定委員会で最終審査を行い、その内容を病院局入札参加資格審査会で審査した結果、最優秀者に日建・コラム設計業務共同企業体、優秀者(次点)に梓・宮崎・ひかり設計共同企業体を選定した。現時点で最優秀者のプランや審査過程、選定委員会の講評は公開していない。
 基本構想に於ける事業スケジュールでは、平成27年度〜28年度に基本設計、28年度〜29年度に実施設計を行い、30年度から建設工事に着手する見通し。32年度中に工事を完了させたのち、32年度〜33年度に移転準備を進め、33年度中の開院を目指す。開院後には既存建物の解体や改修工事、外構工事などを行う。