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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/10/01

【山梨】リニア駅〜甲府駅交通システム来年度にまとめ

 甲府市郊外に整備されるリニア中央新幹線の駅と甲府駅周辺を結ぶ交通システムの検討状況について、9月28日の県議会で上田仁議員(無所属)が一般質問。佐藤佳臣リニア交通局長は「現在進めているバス交通ネットワークの検討に合わせ、平成28年度(2016年度)をめどに示していきたい」と答弁した。
 上田議員は、県職員だった経験を踏まえ、「リニア開業まであと12年だが、12年という年月は、一つの事業を計画して完成させるには余裕ある時間ではないと思っている。具体的な検討内容を早く出していく必要がある」と迫った。
 佐藤リニア局長は答弁で「これまで荒川堤防を活用するルートの速達性や定時制を主眼に検討を進めてきた。今後は、リニアの時間短縮効果を活かすめの速達性や定時性の確保に加え、地域内路線としての利便性や交通基盤整備の費用対効果などの観点から、複数のルートを対象に比較検討を行っていく」と説明した。
 さらに「リニア開業までに確実に整備を行うため、一般交通への影響を最小限に抑え、統一的な運行の確保に向け関係者と十分に連携し、迅速かつ的確に事業を進めていく」と答弁した。
 上田議員は、リニア開業効果を全県で享受するためには「万全な準備が大切で、県内各地を結ぶ道路網や利便性の高いバス交通ネットワークの整備が重要な課題」と強調。
 さらに、県の新たな玄関口となるリニア駅と、都市機能が集積し交通ネットワークの拠点である甲府駅を結ぶ交通システムは大変に重要と指摘。「県のリニア活用基本構想では、リニア駅と甲府駅を結ぶ交通手段として、荒川堤防を活用するバス交通輸送システム(BRT)の整備を検討するとしているが、両駅を結ぶ交通システムの検討状況は」と質した。