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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/10/02

【群馬】増田川ダムに代わる対策、来年度から事業化へ

国土交通省が増田川ダム事業(安中市松井田町)を中止する対応方針を決定したことを受け、県はダムに代わる碓氷川圏域の治水対策の検討や河川整備計画案の作成に着手する。本年度内にまとめることを目指しており、順調なら来年度からダムに代わる対策が新規事業化となる。事業化後は、河川整備計画に基づき、詳細な測量や設計に取り掛かることとなりそうだ。
現在は、碓氷川圏域河川整備計画策定業務が簡易公募型プロポーザル方式により手続きが開始されている。年内の業者との契約、本年度末までの業務完了を目指している。碓氷川圏域内は碓氷川のほか、九十九川や増田川などが流れ、面積は290・9立方m。安中市と高崎市の一部で構成する。計画対象期間は、県内のほかの河川整備計画と同様に30年程度となる。
河川整備計画策定に際しては、計画の「素案」をまとめ、関係行政機関との調整後、学識経験者で構成する「群馬県河川整備計画審査会」に諮る。その後「原案」をまとめ、再び関係行政機関との調整を経て、審査会に諮る。その後、パブリックコメントや議会承認を受けて「案」を策定する。さらに、案に対して安中・高崎両市の意見を聴取し、国土交通省関東地方整備局へ許可申請を行い、正式な計画となる。
県河川課によると、費用対効果なども考慮しながら、精度の高い詳細なものにしていく。概算の事業費なども明らかにしていくという。
増田川ダムは、洪水調節や既得取水の安定化、水道用水などの多目的ダムとして計画されていた。しかし、国から検証対象とするダム事業に選定され、国土交通大臣から検証要請があったことから、県と安中市、高崎市で構成する「検討の場」で、昨年度まで事業の検証作業を行ってきた。そこで、治水対策は河道改修案が、新規利水対策は河道外貯留施設案が、それぞれ増田川ダム案より優位と評価され、総合的に増田川ダムによらない対策案が優れるとの結論が出た。
計画策定後、碓氷川圏域河川整備計画に沿って、各種対策に取り組んでいく。一般的に下流の本川から対策を講じていくため、碓氷川下流部から順次進めていくこととなりそうだ。