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北陸工業新聞社
2015/10/03

【富山】式典、記念講演に500人参加/第42回技術士全国大会(北陸・富山)/富山で初開催

 公益社団法人日本技術士会(吉田克己会長)は2日、富山市の富山国際会議場で、「第42回技術士全国大会」(北陸・富山)の大会式典・記念講演を開催した。
 この日は全国各地から約500人が参加。式典では開会の唄「こきりこ節」に続き、大会委員長の大谷政敬日本技術士会北陸本部長が、「技術士全国大会が北陸で開かれるのは5回目だが、富山では初。長年の悲願だった北陸新幹線が開業した記念すべき年に、この地で開催できることは当地の技術士にとって大きな喜び。この機会に富山の自然と文化、食を堪能してほしい」と歓迎のあいさつを述べた。
 式辞で日本技術士会の吉田会長は、「今大会テーマは、「高志の国から未来創造」の下、〜日本海国土軸形成を目指して〜がサブテーマ。富山は近年、日本海国土軸の中枢圏域の一翼を担い、3月に開業した北陸新幹線は、富山・北陸そして日本海の魅力を太平洋側に展開し、より広範な観光交流圏域が期待されている。富山での大会はタイムリーで大変意義深い」と話し、「日本技術士会では、国の動きに的確に協力するとともに、韓国・中国・東南アジア諸国との活発な国際活動の展開に対応していく。また、理科教室支援や防災・減災支援などの活動をあわせて行うことで、国民の負託に応え社会への貢献を確実なものにしていきたい」と語った。
 来賓を代表し、文部科学省科学技術・学術政策局の柿田恭良人材政策課長(大臣代理)、寺林敏富山県副知事(知事代理)、京田憲明富山市都市整備部長(市長代理)、渡辺巧北陸農政局農村振興部長(局長代理)が祝辞を代読した後、北陸地方整備局の藤山秀章局長が、「人口は減少せざるをえない実態だが、着実に成長する道筋を付けることが私たちに課せられた使命。富山と石川は新幹線の開業で、日本で最も元気がある地域。この空気感を活力として吸収し、技術士一人ひとりが科学技術という日本が世界に誇る分野で地域の創生、未来の創造を支える集団として活躍することを確信している」と祝いの言葉を述べた。
 続いて、この日の午前に実施した、(1)防災(2)日本海国土軸(3)環日本海(4)地域産業振興|の4分科会について、各分科会の座長が研究・討議の成果を報告した。
 大会参加者を代表し、同会北陸本部富山県支部の広田史子氏が、「地域技術者リーダーとして、プロフェッショナルエンジニアの自覚を持ち、技術士の継続研鑽に努めます」など、3項目の活動方針からなる大会宣言を読み上げた。
 記念講演では、京都大学大学院工学研究科教授で、内閣官房参与の藤井聡氏が、「国土強靭化に資する日本海国土軸の形成」をテーマに持論を展開した(講演内容は後日掲載)。
 次回開催地報告では、大会実行委員長の森田清三氏が、来年11月13日から16日に横浜市で開くことを紹介。大会実行副委員長の屋敷弘氏が閉会の辞を述べた。
 終了後、会場をANAクラウンプラザホテル富山に移し、盛大に交流パーティーも催された。

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