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北陸工業新聞社
2015/10/07

【石川】整備促進へ4首長がスクラム/小松白川連絡道路月内にも知事要望/課題は国と県の連携

 「ルートの決定までには至ったが、その後の細かな線引きがなされていない。今一度原点に立ち帰って石川県と岐阜県両知事へ直談判に及びたい」―。このほど小松市内で開かれた「国道360号(白川・小松間)整備促進期成同盟会」の15年度総会で会長の和田愼司小松市長は、同盟会を構成する4市町(小松市、白山市、岐阜県飛騨市、白川村)の首長が揃って10月にも石川・岐阜県の両知事に要望活動を展開し、早期進ちょくを求める考えを示した。
 小松市と岐阜県大野郡白川村を結ぶ「小松白川連絡道路」は概略延長50キロの地域高規格道路として計画。石川県と岐阜県両県を結ぶ国道360号は白山山系により阻まれ、県境部が未供用となっている。小松白川連絡道路整備により、冬季でも安全で確実な交通の確保、さらには白山白川郷ホワイトロード経由で約2時間必要としていた小松〜白川間の移動が約50分となり、約1時間10分の時間短縮効果が期待される。
 1995年に岐阜県白川村から白山市(旧鳥越村)付近の約30キロ区間を地域高規格道路の調査区間に指定して以来、国と岐阜・石川両県が連携してルート帯の検討や自然環境、経済効果など幅広い分野に渡り調査。当初は3本のルート帯を設定して基礎的な調査を進めたが、09年の「小松白川連絡道路ルート帯検討会」で比較検討した結果、首都圏や中京圏を最短で結ぶため起点を東海北陸自動車道・白山郷インターチェンジ付近とし、現道をできるだけ活用する方針を確認している。
 15年度総会の経過報告の中で石川県土木部は「県境部において全国でも有数の長大トンネル(加賀飛騨トンネル)が計画され、大規模かつ技術力を要する工事となる。ルート検討にあたっては大半がトンネル部分であるため、国が主体となった調査の促進が必要」とし、事業化にあたっては国による直轄施工が前提とした。
 これに対し、国は国道360号が県管理路線と位置付け、石川県と岐阜県が主体となって事業を行うのが基本的なスタンス。両県には協力支援する姿勢を示す一方、事業主体が決まらないと今後も進展が図れないとの見方を示している。
 加賀飛騨トンネルは延長10キロ程度が想定されている。関越自動車道の関越トンネル、東海北陸自動車道の飛騨トンネルなどと並ぶ長大トンネルとなりそうだ。ただ、県境部が豪雪地帯のためトンネル施工に関しては工事の進ちょくに多大な時間を要するほか、工程管理や工区分けなど難工事が予想される。ルートの詳細な検討にあたっても火山帯を通過するか否かの調査が必要。さらに、自然環境面に配慮した工法や工事の検討など課題が山積している。
 加賀・飛騨地域の広域観光ルート形成や小松空港の利用圏域拡大などの経済波及が期待されるだけに、今後の動向が注目される。

hokuriku