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北陸工業新聞社
2015/10/07

【福井】20年度の完成目指す/朝倉氏博物館展示ガイダンス棟/−県−

 福井県は、現在基本計画の策定作業を進めている「一乗谷朝倉氏遺跡博物館(仮称)」の整備で、20年度に「展示ガイダンス棟」およびパークアンドバスライド用の大型駐車場を完成させたい考えだ。
 日本最大の戦国城下町の遺構である一乗谷朝倉氏遺跡(福井市)全体のレベルアップを図るため、全国の中世研究拠点、遺跡観光のゲートウェイとなる博物館の整備や朝倉氏庭園の再生などを進めていくもの。
 基本計画策定支援業務委託に関しては、丹青社が担当。
 計画によると、観光客らに楽しみながら遺跡の全体像や価値を分かりやすく知ってもらえるよう、展示ガイダンス棟を新設。併せて、遺跡区域への車両乗り入れ規制を進めるため、パークアンドバスライド用の大型駐車場を整備する。
 加えて、現在の資料館および埋蔵文化財調査センターを「調査研究・収蔵棟」へと改修し、全国中世都市遺跡を解明する中核的な研究拠点として体制を強化するとともに、機能を充実、研究を高度化させ、収蔵機能を拡充する。
 県では展示ガイダンス棟と大型駐車場を先行して完成させ、残る調査研究・収蔵棟についても、具体的な時期は未定ながら、21年度以降の早期に改修を終える予定。
 今後、新博物館の整備を進めるとともに、調査・研究を推進し、日本遺産の認定、さらには世界文化遺産登録を目指していく方針だ。

hokuriku