トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2015/10/07

【神奈川】小田原市 芸術文化創造Cの市場調査

 小田原市は、不調となった芸術文化創造センター整備について今後の方針を検討しており、民間事業者との対話を通じて事業手法などのアイデアを収集する、サウンディング型市場調査を実施する。事業者の登録を10月16日まで受け付ける。資料提出期限は10月30日。対話は11月2日〜13日の実施を予定。調査結果は12月に公表する見通し。
 今回の調査では、▽財政負担の最小化▽早期の事業着手▽中心市街地の活性化―の三つの視点からアイデアを集める。
 財政負担の最小化については、同センター入札時の予定価格約73億円を上限としていることから、負担を軽減できる事業手法を選択することが必要になる。
 早期の事業着手の観点からは、既存施設の市民会館大ホールが築後50年、小ホールを持つ同館本館が築後48年をそれぞれ経過。同センター建設は、両施設の建て替えの要素を持つことからも早期着手が求められている。
 市の大きな課題である中心市街地の活性化からは、鉄道5社が接続する小田原駅から徒歩圏である地の利を生かした上で、街なかの回遊性向上や市街地の活気を取り戻す拠点施設として位置付けられている。
 不調を受け市は現在、今後の方針として、@延期A設計見直しB分割工事C事業提案―の四つの選択肢を挙げており、今回の調査結果を踏まえ2015年度末までには方向性を決める考えだ。
 同センターの規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨造4階建て延べ9706平方b。高さは30b。主な施設内容は、ホール系機能が大ホール(1100席)と小ホール(289席)、展示系機能がギャラリー、創造支援系機能が大・中・小スタジオ各1室とワークショップルーム2室など。
 そのほか、創造スタッフ室とオープンロビー、カフェ、キッズスペース、文化情報コーナーなどを設ける。駐車台数は40台。
 建設予定地は本町1ノ138ノ6ほか。敷地面積は9346平方bで、建ぺい率80%、容積率400%。
 基本・実施設計は新居千秋都市建築設計(東京都目黒区)が担当した。
 問い合わせ先は、文化政策課芸術文化創造センター整備係 電話0465(33)1702。
 提供:建通新聞社