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建通新聞社(東京)
2015/10/14

【東京】都 北青山三丁目でまちづくり実施方針作成

 東京都都市整備局は、青山北町アパート(港区)の建て替えに併せた「北青山三丁目地区」のまちづくりに向け、アドバイザリー業務を日本総合研究所(品川区)に委託した。団地内で創出する用地に民間活力を導入し、質の高い民間開発を誘導しつつ、最先端の文化・流行の発信拠点を形成することを目標に、事業の手法や区域を盛り込んだ実施方針と事業者募集要項を作成し、2015年度中に公表する考えだ。
 青山北町アパート(港区北青山3ノ4他)は、1957〜68年に建設した鉄筋コンクリート造4〜5階建ての住棟25棟・586戸で構成している。老朽化し間取りや設備が現在の住宅ニーズに対応していないため空室も多く、建て替えによる住環境の改善が求められている。
 表参道駅と青山通り(国道246号)に近接する約4fもの“一等地”であることから、既存住宅を建て替えて高層・集約化し、それによって創出する用地に民間開発を誘導することで、青山通りと一体的なまちづくりを進めることを決定。青山通り沿道のまちづくりの動向や、区が作成中のガイドラインを踏まえつつ、具体的な事業の手法や区域、スケジュールなどの検討を進めている。
 今回の業務では、都が作成する実施方針案に専門的見地からアドバイスをもらい、事業予定者の構成・資格要件や募集・選定スケジュールといった募集要項案骨子を作成。併せて事業者選定に向けた審査委員会の設立準備を進める。16年3月18日納期でこれらの作業を終え、15年度中に実施方針を公表する。
 青山北町アパートの建て替えについては、「北青山三丁目団地」としての再整備に向け日本設計(新宿区)で基本設計を進めている。既存の住棟25棟を全て解体し、鉄筋コンクリート造で300戸程度の住棟と、保育園・児童館(住棟との合築で延床面積2000平方b程度)を新築する計画だ。