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日刊建設工業新聞
2015/10/20

【鳥取】県立布勢運動公園トラック舗装全面張り替え 段差解消などに2・3億円投入

 来年4月に鳥取市で開催される「日本パラ陸上競技選手権大会」を前に、県は会場となるコカ・コーラウエストスポーツパーク陸上競技場(県立布勢総合運動公園・鳥取市布勢)を改修する。「9月補正」に2億3000万円を計上。来年3月までに陸上競技トラックの全天候型舗装を張り替えるほか、施設のバリアフリー対策を進める。
 陸上競技トラックに採用している全天候型舗装は、海外の競技場でも主流の「スーパーX」。2008年に全面張り替えして以来、6〜7年が経過。トラック路面が固くなっていることが競技者から指摘されており、「特に100bの走路で劣化が進んでいる」(県緑豊かな自然課)という。
 このため来年4月30日−5月1日に日本パラ陸上を控えていることや、5年後の東京五輪・パラリンピックのキャンプ誘致に向けて受け入れ環境を整備する。
 改修内容は、競技用走路400bトラック9レーン、約5000平方bの全天候型舗装「スーパーX」を全面張り替え。併設の室内練習場でも100b走路の全天候型舗装を張り替える。発注にあたっては、施工実績を条件に挙げ、県外業者向けに公募する考え。
 バリアフリー化では、第1駐車場からの園路で車いす用スロープを広げ、陸上競技場内はトラックと管理センターの間の段差を解消。また、場内の投てきサークルには、車いす用の固定具を国内で初めて設置する。
 これらの改修について、県緑豊かな自然課は「来年3月末までに工事を終えるスケジュール」と説明。早ければ11月から本庁で発注準備に取りかかる。
 主な改修事業は次の通り。
▽陸上競技場トラック全天候型舗装全面張り替え(400bトラック9レーン)=1億5000万円
▽公園内の園路段差解消(車いす用スロープ改修)=2600万円
▽陸上競技場トラック外通路の段差解消(縁石撤去、段差解消)=2500万円
▽陸上競技場併設の室内練習場全天候型舗装補修=2200万円
▽陸上競技場屋外既設階段の手すり設置(補助競技場、段差明示など)=500万円
▽陸上競技場内投てき用車いす固定具設置(投てきサークル2カ所)=200万円