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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/10/23

【群馬】近日入札公告へ 国道299号砥根平トンネル


県藤岡土木事務所は近日、国道299号砥根平トンネル工事を公告する。施工は2者JV。順調なら年明けにも落札者が決まる見通しで、来年2月の県議会で施工契約承認後に着工する。トンネル前後の改良や附帯設備などを含め工事費は約9億円を見込む。2016年度中のトンネル本体完成、17年度早々の供用を目指す。
藤岡の地元業者注目の案件が公告される見通しになった。入札の執行にあたり知事決裁が必要となる大型工事。同事務所は、今月までに工事内容や入札方法などを固め、工事費9億円が盛り込まれた9月補正予算の可決を待った。今回の本体工事にはこの予算のうちの一部を投入する。このほど知事の了承を受け、同事務所は近日入札公告することを決定した。施工は2者JVとする予定だ。
トンネルは、上野村と南牧村などを結ぶ国道299号に整備。延長178m、幅員は8mで、車道幅員は5・5mを確保する。掘削工法は補助ベンチ付き全断面工法と上半先進ベンチカット工法。掘削は、長野県側から発破で行う計画だ。設計は日本工営(東京都千代田区)が作成した。
場所は上野村楢原地内。近くには「上野村ふれあい館」など人気の観光スポットがあり、大型バスの通行もある。現在は山を迂回するように道路が走っているが、カーブがきつく大型車が通るのは厳しい状況。すれ違いともなれば、さらに困難を極める。
国道299号は、上信越自動車道下仁田ICから上野村や神流町方面へ向かう観光者の必須ルート。それだけに、このトンネルには地元からも大きな期待がかかっており、早期完成が望まれている。同事務所の担当者は「普通車であれば、現状でも通るのは難しくない。観光バスが通ることを考え、このトンネルをはじめ、周辺のルート整備を行っている」と事業の目的を説明。観光振興に欠かせない道路網の整備がいよいよ始まる。