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建通新聞社四国
2015/10/27

【徳島】阿南工業 新野の再編統合計画案まとめる

徳島県教育委員会は、「阿南工業高等学校」と「新野高等学校」の県立高校再編計画案をまとめた。2018年4月開校を目標に両校を再編統合し、全国初となる商工農が一体化した総合産業高校を新たに設置する。また、6次産業化に対応した新たな学科を設置し、農工商が一体化した特色ある教育やものづくりを重視した教育を展開する。新高校は両校の校地をそれぞれ利用し、阿南工業を宝田キャンパス、新野を新野キャンパスに改め、各キャンパス内で教育に必要な施設を整備する。
 設置学科は総合サイエンス系、地域クリエイト系、バイオサイエンス系、フードデザイン系、情報ビジネス系で構成する産業創造科と機械ロボットシステム科、電気情報システム科、都市環境システム科で構成する工業科で編成。宝田キャンパスでは、座学と工業教育を中心とした教育を展開するため、教育・実習室・職員室を備えた教育管理棟の整備や工業科棟の大規模耐震改修などを施す。新野キャンパスでは、新高校の研究・実習フィールドを展開するため、講義室・実習室を備えた校舎の整備と地域開放型の人工芝多目的球技場、実習庭園・植物園などを整備する。
 今後は、計画案について、11月5日に阿南市市民会館において地域説明会(午後7時から)を開催し、その後、パブリックコメントの手続きを進める。順調に進めば16年4月に県教育委員会と両校の関係職員で構成する開校準備委員会を設置し、学校運営や校名・校章・校歌・校旗・制服、教育環境の整備、学校間連携、部活動などの検討に着手することにしている。
 両校の再編統合計画は、12年度に阿南工業を本校(工業科と総合学科)、新野を分校(農業科)とする骨子案が示されたが、新野の分校化などに地元の強い反対があり一時中断(凍結)され、在り方を再検討していた。

提供:建通新聞社