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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/10/27

【群馬】県桐生森林、下期は治山3件、林道2件予定


県桐生森林事務所は治山工事3件、林道工事2件を下期に予定している。発注は治山工事の方が早く、11月にも3件の指名競争入札を執行する。林道は、開設を進める林道梅田小平線の鍋足開設工区と忍山開設工区が対象。現在施工中の橋梁工事の様子を踏まえつつ、発注の準備を進めている。
治山工事からみると、太田市熊野町では、ことし7月の豪雨で崩落した斜面の復旧を予定。金山青年の家付近で市道に土砂が押し出される被害があったことから、同事務所は土留工2基と簡易法枠工約120uを実施する。測量調査は、群馬県森林組合連合会(前橋市)が実施した。
2カ所目は、みどり市大間々町浅原にある月沢(つげさわ)。荒廃の規模が大きく、市道や人家も近いことから本年度から2カ年で、流末水路などを整備する。本年度は、谷止工1基と伏工などの山腹工約280uを実施する。来年度は、谷止工1基とその下流に水路を整備し、市道の側溝に接続させる。測量調査は、同じく群馬県森林組合連合会が担当している。
3カ所目は、大間々町浅原の宇当坂。一般県道小平塩原線の北側斜面が対象で、既設のブロック積みと人家の間にある法面を整備する。内容は、法枠工約100uを予定。測量調査は、群馬県森林・緑整備基金(前橋市)が手がけた。
他方、桐生市梅田町3丁目で開設している林道梅田小平線では、鍋足開設工区が先行しそう。樹木の撤去など事前の準備が必要だが、早ければ来月中にも、L約180mの開設工事を発注する。
また、同線の忍山開設工区は、現在架設中の橋梁上部工の様子をみながら、発注に向けて準備しているところ。工事内容は、橋面L38mと橋梁東側の道路を合わせた計L237mの舗装と橋台の上下流での擁壁工事で、工種は土木一式を予定。上部工は仮設構台を設置して進めていることから、工事の発注は構台の撤去後で、年明けごろとなりそう。鳴神山南麓を東西に結ぶ梅田小平線は西から赤柴工区、鍋足工区、忍山工区の3カ所で工事が進んでいる。計画延長18qのうち、7割程度まで整備が進捗している。それぞれの工区で開設工事と緑化工事を交互に実施し、幅員4mの林道を新設している。