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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/10/27

【群馬】15年度渡良瀬川工事等安全協議会総会


本年度の渡良瀬川工事等安全協議会(会長・牛膓宏国土交通省渡良瀬川河川事務所長)の総会が26日、足利市民プラザで開催された。受発注者約100人が参加し、11月の工事事故防止強化月間に備え、安全施工への意識を新たにした。
冒頭、牛膓会長は「安全教育と安全に対する意識が大事。事故を起こしたらどうなるか、現場の一人一人が考えてほしい。本人だけでなく、周りの方もつらい思いをする」と注意を促した。
総会では、厚生労働省足利労働基準監督署の沼澤敏弘署長を招き、工事の安全管理に関する講演が行われた。沼澤署長は建設業の労災が長期的には減少してきたとしつつ「最近の災害は多様化し、群馬・栃木共に右肩下がりではなく、増減を繰り返している。不安全な状態と行動が重なったことによる災害が約8割。これらは防げた」と指摘。物の置き方や誤った動作などを改善する必要があると訴えた。その上で「作業員においては、何のために対策をとるのか理解されていないケースもある。理解することで正しい作業ができる作業員が増える。どうしたら安全になるか、日々考えて実践してほしい」と呼び掛けた。
総会ではこのほか、本年度の安全対策や各支部における安全協議会活動などの報告がなされた。参加者は真剣な表情で聞き入り、安全に対する認識を強めていた。