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建通新聞社(中部)
2015/10/27

【愛知】知立建設 衣浦大橋左折専用の新橋を新設へ

 愛知県知立建設事務所は、境川河口で衣浦湾に架かる「衣浦大橋」の拡幅事業として、上り線に1車線分の増設を計画しており、架設する橋梁設計に着手した。パシフィックコンサルタンツ中部支社(名古屋市中区)に業務を委託。委託金額は1324万6767円で、工期は2016年3月18日まで。16年度からの本格整備を目指しており、完成までには数カ年が掛かる見通し。初年度は下部工への着手が見込まれる。
 増設橋は、上下線で分離橋となっている既存橋のうち、上り線下流側に新たに架設する。規模は橋長約414b、幅員約10bで、既設橋と同様の6径間で架設する計画。右岸側(半田市側)交差点に対する左折専用レーンとして利用する方針。
 また、新橋に車両を進入させる区間として、衣浦大橋東交差点(高浜市側)から新橋までの約220bで、取り付け道路を新設する計画。今後、公安や港湾管理者などと調整を行い、新橋や取り付け道路の具体的な規模や構造を詰める。
 今回の設計では、左岸側の橋台1基と橋脚1基の詳細設計、新設する取り付け道路の予備設計、「衣浦大橋西交差点」(半田市側)の修正設計などを行う。右岸側(半田市側)の橋台1基、橋脚4基などの設計は同社の担当で進んでいる。
 衣浦大橋は、境川河口付近で高浜市と半田市の市境に架かる上下線分離橋。上り線は橋長413b、幅員10bの6径間連続鋼床版箱桁。1978年に共用開始した。下り線は橋長421b、幅員6bの6径間ゲルバー式鋼ワーレントラス橋。56年に供用開始している。
 衣浦大橋西交差点では、左折する車両が多く慢性的な渋滞が発生していることから、渋滞の緩和を目的に左折専用レーンを新設する方針を打ち出した。同レーン用の橋梁を増設することでスペースを確保する。同橋は衣浦湾岸の工場へのアクセス、地域の生活道路として重要となっており、早期の完成を目指す。

提供:建通新聞社" target="_blank">