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建通新聞社(神奈川)
2015/10/29

【神奈川】神奈川県企業庁 旧相模原畑地かんがい用導水施設詳細調査 アジア航測で

  神奈川県企業庁は、本年度の旧相模原畑地かんがい用導水施設詳細調査をアジア航測(東京都新宿区)に委託した。落札金額は3424万円。使用停止後そのままになっている導水施設の廃止に向けた現況把握などを行う。履行期限は2016年3月15日。
 導水施設は現場打ちのコンクリート製トンネルで総延長が約10`。内空断面は高さ約2・4b×幅約2・4bの馬蹄形。相模原市緑区内にある分水池(谷ケ原浄水場脇)から同市の公・私有地の地下を南東に進み、同市洋光台7丁目に至る。農作物の収穫増大を図るため1964年に建設されたが、都市化などに伴い、次第に使用されなくなった。
 再利用の見通しはなく、現況のまま継続すると危険性が発生することも考えられるため、詳細調査を実施し現況を把握の作業を進める。
 本年度の調査場所は相模原市緑区下九沢。14年に調査した最上流位に位置する津久井分水池〜旧PC水路橋間(谷ケ原2他)に続く区間。調査内容は、測量、覆工背面調査 、コルゲートパイプ調査、鉄筋調査、覆工コンクリート調査。設計業務として解析等調査、調査用立抗設計。
 施設内の健全度調査を実施して、施設の廃止方法(撤去、モルタル充填など)の検討に向けての基礎資料とする。各区間の詳細調査を継続し、全体の状況が把握できた時点で廃止方法を決める計画だ。