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日刊建設タイムズ社
2015/11/02

【千葉】検討委員会が初会合/鴨川市立国保病院/今後のあり方を諮問

 鴨川市立国保病院(鴨川市宮山233)は「鴨川市立病院あり方検討委員会」を設置し、このほど初会合を開いた。委員会では、長谷川孝夫市長が「鴨川市立病院の今後のあり方の検討」について諮問した。委員会は年度内に4回程度の会議を開催し、市長に答申する予定。また同病院では本年度、「鴨川市立国保病院のあり方に関する基礎調査及び資料作成業務」を日本経営(東京支社・東京都千代田区神田司町2―11―1)に委託し進めている。
  あり方検討委員会は市議会議員3人、医師2人、地域代表4人、学識経験者3人の合計12人で構成。委員長には市議会議員の川名康介氏が、副委員長には同じく市議会議員の佐久間章氏が就任した。初会合では、病院の現状と課題について話し合われた。第2回目は、今月12日に開催される予定で、病院の診療機能と経営形態について審議する予定。
  地域での人口減や少子高齢化が進む中で、同病院は2013、14年度決算で赤字を計上するなど厳しい運営を強いられている。また病院の病棟など施設の多くは建設後40年以上を経過し、耐震補強や大規模改修の必要性が指摘されている。
  このため諮問では、国保病院の将来を見据え、最適な診療科や病床構成、持続可能な規模等を再検討することが必要として、病院の役割や経営上の課題に対する対策及び経営の形態など、今後のあり方について意見を求めた。

  同病院は、1948年に当時の安房郡吉尾村の無医村解消、村民の健康維持のため診療所として開設され、、50年に病院となった。54年には火災により焼失したが、55年に再建され、移転新築工事を経て、73年に現在地で診療を開始した。
  病院の敷地面積は1万2811・40u。建物はRC造1〜3階建て延べ3458・67u(建築面積2669・92u)。主な建物は、療養病棟がRC造平屋建て延べ348・30u(41年度築造)、一般病棟・診療棟がRC造3階建て延べ2651・95u(73年度築造)、歯科・処置室がRC造平屋建て延べ174・75u(81年度築造)、整形・リハビリ棟がRC造平屋建て延べ292・97u(00年度築造)。ほかに医師住宅が8世帯分6棟ある。内訳はRC造平屋建て2棟、パルコン造2階建て3棟、S造2階建て1棟。
  病床は70床(一般52床、療養病床18床)。療養病床は医療保険10床と介護保険8床。医師数は常勤6人(内科医3人、整形外科医1人、歯科医2人)と非常勤11人。診療科目は内科、整形外科、小児科、歯科、神経内科、呼吸器科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科、皮膚科、リハビリテーション科の12科。
  なお、昨年度で建物の耐震診断を実施。診断業務は榎本建築設計事務所(千葉市中央区長洲2―8―5)が担当した。
  検討員会の委員は次の通り。(敬称略)
  ▽市議会議員=鈴木美一、佐久間章(副委員長)、川名康介(委員長)▽医師=金井輝、黒野隆▽地域代表=滝口巌、高梨利夫、佐藤伴夫、永井光子▽学識経験者=鈴木一郎(船橋市医療センター事業管理者)、大橋謙策(公益財団法人テクノエイド協会理事長)、伊関友伸(城西大学経営学部マネジメント総合学科教授)k_times_comをフォローしましょう
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