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北陸工業新聞社
2015/11/04

【福井】中部縦貫自動車道整備促進大会開く/22年度までに大野油坂道路全線開通/430人参加し悲願達成へ気勢

 福井県内の道路網を縦横に構築する主要幹線で「横」軸強化を担う「中部縦貫自動車道」の整備促進大会が1日、沿線の大野市内で盛大に開催され、関係者430人が早期実現を求め気勢を上げた。
 地元大野市の岡田高大市長の開会あいさつに続き、西川一誠県知事と仲倉典克県議会議長が「関東圏と中京圏を結ぶ国にとり大変重要な路線で地元関係者が一致団結し一日も早い整備実現を」などと頭には鉢巻きを固く結び、心意気を前面に力強くあいさつした。
 また来賓の地元選出国会議員が次々祝辞を述べ、祝電も多数披露されるなか、とくに山崎正昭参議院議長は地元大野での開催に感慨深く「中縦の重要性や必要性は論を待たない。私自身政治を志して40年が経ち70歳を過ぎ、この仕事を最後の集大成、至上命題とし、すべてをかけ、ひたすら歩みたい」などと再選に強い意欲を示して悲願達成を誓った。
 続く特別講演は国交省の担当課長が説明し、道路整備効果として移動時間短縮や輸送費低下などを実現し、地方創生となる新たな生産活動を創出し、企業進出等による雇用誘発、所得増加による消費拡大を生むと指摘。また16年度概算要求の総括表を示して直轄事業は国費1兆8169億円(対前年度比16%増)、補助事業832億円(同21%増)、有料道路事業等253億円(同13%増)。新しい日本のための優先課題推進枠として道路ネットワークによる地域・拠点の連携確保2217億円要望、道路の老朽化対策294億円要望などを紹介した。
 決議文は東村新一福井市長が読み上げ「北陸自動車道や東海北陸自動車道等と一体的に機能し、新たな周遊観光ルートや安定した物流ルートが構築され、交流人口の増加、企業立地の促進、地域の安全・安心の確保など地方創生の実現に極めて重要な役割を担う」点などを強調。ガンバロー三唱は河合永充永平寺町長の音頭で行い、山岸正裕勝山市長が閉会あいさつした。
決議文
1、道路関係予算の総枠確保
 経済の好循環をもたらす高規格幹線道路の整備を促進し、ストック効果を最大限に発揮できるよう、長期的かつ安定的に道路関係予算の総枠を確保すること
2、大野油坂道路
(大野・油坂間35・0キロメートル)
 大野油坂道路について、北陸新幹線の敦賀開業にあわせて22年度までに全線開通できるよう、必要な予算を確保すること また昨年8月に着工した大野東・和泉間の開通年度を早期に公表すること さらに、残る用地買収を速やかに行うとともに、区間最長となる荒島第2トンネル工事などに16年度に着手すること
3、永平寺大野道路
(永平寺・上志比間5・3キロメートル)
 16年度開通予定の永平寺・上志比間の一日も早い開通を図るために必要な予算を確保すること
以上15年11月1日

hokuriku