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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/11/04

【山梨】笛吹三川合流地区で階段護岸整備

 国土交通省関東地方整備局は、富士川総合水系環境整備事業について事業評価監視委員会に諮り、事業の継続が承認された。今後は、増穂地区水辺環境整備事業(富士川町)で管理用通路の整備を継続するとともに、笛吹三川合流地区環境整備事業(笛吹市)で階段護岸(900m)に着手する計画。
 富士川総合水系環境整備事業では、流域の山梨県など3県15市11町村の16地域で安全で利用しやすい良好な水辺空間の形成を行っている。これまでに、信玄堤地区公園整備(甲斐市)、鰍沢地区河岸跡公園整備事業(富士川町)は完了しており、現在は、増穂地区水辺環境整備と雁・木島地区環境整備事業(富士宮市)を進めている。
 増穂地区水辺環境整備では、高水敷整正11万u、管理用通路2000mのうち1000mの整備は完了。15年度は親水護岸の整備を進めて整備を完了させ、16年度以降に残る管理用通路1000mや腹付盛土(追加整備340m)や階段護岸(追加整備160m)の整備を進めていく。
 笛吹三川合流地区環境整備では、石和温泉街を流れる笛吹川の鵜飼橋下流の右岸に階段護岸(900m)を整備して新たな憩いの場を創出し、市と一体となった水辺空間を創る。事業工程では16年度から整備に着手する。
 事業評価監視委員会で関東整備局では、15年度の事業再評価として、総便益224億9000万円、総費用58億3000万円で費用便益比は3・9と便益が上回ると分析。
 コスト縮減への取り組みでは、増穂地区で護岸のすり付け材として再利用が可能な大型連節ブロックを使用したことで約1700万円の縮減を行ったことを紹介した。
 山梨県からも観光振興や地域活性化の観点から効率的な事業の執行を求められており、今後の事業実施に特に大きな支障も無く、事業の必要性も変わっていないため、事業の継続を委員会に諮り、了承された。