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建設経済新聞社
2015/11/05

【滋賀】本庁舎耐震整備検討材料 4案を市議会に提示

 彦根市は、本庁舎耐震整備の検討材料として、耐震補強と5階建増築の現行案と、制震補強と5階建増築の新たな案3案の計4案を市議会本庁舎耐震化整備検討特別委員会に提案した。
 先の9月市議会に提案した教育委員会等の分庁舎を集約する案が「さらに執務スペースを確保する必要がある」などとして、一般会計補正予算のうち、庁舎関連予算を減額修正して可決されたことに伴い、新たな案を提案したもの。
 検討案4案のうち、A案は、既存庁舎を耐震補強のうえ、前面に19・2m張り出した5階建を増築する現行案。同案は25年5月末実施設計済み。
 B案は、既存庁舎を制震補強のうえ、前面に13・5m張り出した5階建を増築し、既存の書庫等のスペースを会議室等に転用するため、後面に5階建の書庫棟を設置する。
 C案は、既存庁舎を制震補強のうえ、前面に13・5m張り出した5階建を増築する。
 D案は、既存庁舎を制震補強のうえ、前面に19・2m張り出した5階建を増築する。
 既存庁舎は本館延8661・46u(5階建)、別館延905・47u(3階建)の合計延9566・93u。A〜D案の整備後面積は、▽A案=延1万5964・93u▽B案=延1万5934・93u▽C案=延1万3694・93u▽D案=1万5544・93u―となる。
 構造は、既存庁舎RC造、増築棟いずれの案もS造。高さは、既存庁舎、増築棟いずれの案ともに22m。
 この4つの案を市議会特別委員会が検討。同検討内容を踏まえて、市が計画案を決定する。
 市議会特別委員会はこれまでに計2回開催。今後、11月11日に第3回、11月17日に第4回、12月2日に第5回を開催し、検討結果をまとめる予定。
 本庁舎耐震化工事期間中の仮設庁舎は、いずれの案においても、騒音や粉塵問題、来庁者、職員の安全性の問題、前面駐車場に設定する工事ヤードが狭いこと、庁舎前面に建設できる仮設庁舎の面積が不十分であることから、現敷地外の彦根駅東地区(安清東町)に建設する考え。