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日刊建設工業新聞
2015/11/05

【鳥取】県立美術館基本構想/立地条件案に3項目 検討委で県が施設試案を示す

 県立博物館で2日開かれた第3回県立美術館整備基本構想検討委員会(委員長:林田英樹元文化庁長官)で県は、美術館に必要な機能と施設・設備のモデルとして、施設の延べ床面積を約1万2200平方、その場合の概算工事費を約70億円〜100億円とする試算を示した。また、建設候補地の立地条件として、交通アクセスや施設整備に必要な敷地の広さ、(過大でない)土地取得費などを挙げた。
 工事費は、用地費や造成費のほか外構、植栽、サインの整備費、展示ケースなどの購入費を含まない建築工事費を約85億円として試算。建設コストの上昇や自治体の協力による整備内容の圧縮により約15億円の増減幅を持たせている。事務局(県立博物館)では今後、県民を巻き込んだ議論を深めるため、あくまで県民に示す目安として示す(事務的にまとめた)試案と説明している。
 また、建設候補地については、▽様々な人が気楽に訪れることのできる場所(交通アクセスが便利・容易、他の集客施設や観光施設の訪問客が誘導可能)▽地域づくりと連携しやすい場所(他の文化施設や教育機関と連携しやすい、地域づくりに貢献できる)▽必要な機能確保・施設整備が極力安価で可能な場所(必要とされる機能を備えた施設を整備可能な土地、防災上安全な土地)−の3項目を立地条件案として示した。事務局では、2015年度内に検討委としての構想案をまとめる予定にしており、建設候補地については4回目の委員会で具体的な選定作業に入るとともに、別途設置する専門委員会で具体的に検討することにしている。